裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

「歴史もの」タグのついた記事一覧

スポンサーサイト

Category:スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

副馬

Category:山岸凉子

副馬(そえうま)
1983年

日出処の天子〈10〉(花とゆめコミックス)』(白泉社)
山岸凉子作品集〈6〉日出処の天子6』(白泉社)
時じくの香の木の実(あすかコミックス)』(角川書店)
山岸凉子スペシャルセレクション〈9〉鬼子母神』(潮出版社)
に収録。



「馬を失って帰れない。中へ入れてくれ」

貧しい尺麻呂(さかまろ)は、森で埴輪の馬を拾う。
埴輪の馬の折れた足を直してやったところ、ある夜、人とは思えない者が馬を取りにやって来る。
気づくと家の前には財宝が置かれており、喜ぶ尺麻呂だったが、妬んだ者に盗掘の濡れ衣をかけられてしまい…。


貧しさゆえに好きな女の子も別の男に取られそうな主人公・尺麻呂くんが、拾った埴輪馬を直してあげる
→馬の持ち主の幽霊?が馬を引き取りに来て、お礼に財宝を置いていく
→嫉妬した近所の男(恋のライバルでもある)に盗みの濡れ衣を着せられる
→馬を拾った場所と直した証拠を提示したら昔の天皇のお墓が発見される
→冤罪も解けて天皇に官位を与えられ、めでたしめでたし。

…という素朴なお話です。ちなみに掲載誌の「グレープフルーツ」は少女漫画雑誌…。
全体的に日本昔話メソッドで超短編で地味なストーリーなのであまり感想はないのですが、
主人公に好意的なはずの御肇国天皇(はつくにしらすすめらみこと)の幽霊が終始白目で全然いい人そうに見えないとこだけなんか面白かったです。登場シーン悪役かと思った。

尺麻呂といえば続日本書紀に出てきた狭井宿禰尺麻呂(さいのすくねさかまろ)が元ネタかなーと思うのですが、何せ詳しくないのでよくわかりません。
ストーリーは『笛吹き童子』と似てる気がします。あの童子可愛かったよね。
スポンサーサイト

水煙

Category:山岸凉子

水煙
1986年

時じくの香の木の実(あすかコミックス)』(角川書店)
山岸凉子スペシャルセレクション〈7〉常世長鳴鳥』(潮出版社)
に収録。



「都の人はみんな冷たいんだよ 一人を除いてはね」

男大迹大王(おほどのおおきみ)と婢の子である13歳の阿豆王(あつのきみ)は、後見人のクロヒトが死に、父の唯一の手がかりである耳飾りを手に都へ向かうが…。


えーと、処世術に長けた少年が「王子様」として扱われることは最初から諦めて、一目父に会う、ついでに将来は武人になるために都に出てさまざまな経験をするという、なんだかちゃんとした歴史もの短編。
…やっぱり私、山岸先生の作品は人が死んだり精神に異常をきたしたりしてないと物足りな…(←ひどい)
都で出会い、その後も何かと阿豆にちょっかいを出してくる青年・次次雄(ススオ)と阿豆のやりとりはちょいBLのかほり。この次次雄、阿豆が辛い時はさり気なく助けてくれるんです(しかも阿豆をコチョコチョとくすぐるのが趣味なんだぜ、この人…)。
実はこの次次雄が次の大王で、阿豆の異母兄でしたーというハッピーエンド。よかったね。しかしラストシーンはこれ、BL的にいろいろな想像をかき立てられるな…。腐敗した朝廷の次期王と王子の兄弟愛か…。いける。

辛く孤独な生活で、父の耳飾りが唯一の心の拠り所だった…というシーン、なんか別のマンガで見たなーと思ったらあれだ。幽遊白書の飛影と氷泪石だ。こっちの方が古いけど。

笛吹き童子

Category:山岸凉子

笛吹き童子
1986年

笛吹き童子(プリンセスコミックス)』(秋田書店)
自選作品集 夜叉御前(文春文庫ビジュアル版)』(文藝春秋)
山岸凉子スペシャルセレクション〈2〉汐の声』(潮出版社)
に収録。



笛にまつわる短編二本立て。


第1話「石笛」

山梨のとある旧家。亡くなった祖父の葬式にやって来た親戚は、宝の山(遺品)を漁りに来たハイエナばかり…。
残された祖母は曾孫である美沙ちゃんに倉の鍵を渡し、「石笛(いわぶえ)」という古い笛を渡します。おばあちゃんはボケちゃてますが、死者を悼むことすらしない金の亡者どもを許しはしません。生き霊となって美沙ちゃんに妖しげな笛を吹かせます。
「吹いてごらん! 美沙ちゃん」の顔が怖い!
少女が吹いた石笛によって、死者の屍は起きあがり地割れは起こり、腹黒い親戚達は全員家ごと地割れに飲み込まれます。BGMは筋肉少女帯の「ノゾミ・カナエ・タマエ」でお願いします。
ていうかおばあちゃん…美沙ちゃんの身にもなっておやりよ…。これおばあちゃん(本体)と倉にいた美沙ちゃんは助かってるんですかね?


第2話「笛吹き童子」

今度はいきなり平安時代です。
雅楽頭の総領であるはずの直行。しかし彼はとんでもなく楽器の才能がありませんでした…。
「楽器を弾く才能はなくても、そなたは壊れた楽器を丁寧に修復する。それは楽器を上手く弾くのと同じくらい立派なことですよ。でもうちは雅楽頭ですからねえ」というお母様のフォローが全然フォローになってません! もう楽器修復職人になればいいじゃん…。
楽器の道を諦めて2年経ったある夜、大工をやってた直行は「切り口ヶ原の笛の怪」こと笛吹き童子から壊れた笛を預かります。
その笛を完璧に直した時…、何ということでしょう(加藤みどりの声で)、直行に奇跡が…! こっちはハッピーエンド。よかったね。
マンガとか小説に出てくる笛や琴や三味線の「妙なる音色」とか「妙音」とか想像するのが好きです。きっとものすごく良い音なんだろうなーって。

HOME

柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
アオイホノオ
おいピータン!!
大奥
カルバニア物語
きのう何食べた?
海月姫
たそがれたかこ
トクサツガガガ
ドリフターズ
ドロヘドロ
HUNTER×HUNTER
etc.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。