裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

【読書録:マンガ】カテゴリの記事一覧

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蛭子

Category:山岸凉子

蛭子(ひるこ)
1985年

笛吹き童子(プリンセスコミックス)』(秋田書店)
自選作品集 月読(文春文庫ビジュアル版)』(文藝春秋)
山岸凉子スペシャルセレクション〈2〉汐の声』(潮出版社)
に収録。



「お姉さん お金貸してくれない」

一人暮らしを始めた女子大生・里見は、ひょんなことから遠縁の美少年・春洋(はるみ)に懐かれる。
しょっちゅう遊びに来るようになった春洋を、初めは弟のように可愛く思っていた里見だが、春洋が部屋に来るたびにおかしなことが起きるようになり…。


実はこの作品、ずっと意味がよくわかってなくて「何だかよくわからないけど気味の悪い話」という印象だったのですが、
(結局どゆこと? 春洋くんは何が目的なの? 春洋は二人いるの同一人物なの?)
他の人の感想をいろいろ読んだ結果、「恐ろしいサイコパスに狙われた女子大生」という話でいいみたいですよ。
サイコパスというものが認知されはじめた頃なのかな? でも春洋の行動が謎すぎてやっぱりちょっとわかりにくい。

比喩に時代を感じる「風・木のような美少年」春洋くん(中1)は、なぜか里見に懐く。
やがて金をせびりだす春洋くん。いじめっ子に金を取られるんだと涙をこぼす春洋に同情してお金を渡していた里見ですが、春洋が来るたびに部屋にしまってあったお金がなくなっていくのに気づきます。
怪しんだ里見は春洋に少し冷たく「お金返してくれるの」と聞きますが、ヘラヘラしながら「ごめんお願い2万円だけ貸して」と言う春洋。いい加減にしろと言ったら今度は泣き落とし。
この春洋の目的(金)さえ達成できれば何でもいいや感。これがサイコか。

しかし春洋くんは何がしたいのかわからんな。家はお金持ちなんだから、貧乏学生の里見からお金を取るのも真の目的ではない?
この「金持ちなのに金をせびる」という謎の行動のせいで私は最初に読んだ時「この春洋は最初に会った春洋とは別人なの??」とかいろいろ混乱してしまいました…。
ただ単にお人好しから金取って虐めて楽しみたいだけなのかな。サイコパスの怖さってそういうところだと思います。思考回路がもう怖い。


そして始まるサイコストーカー地獄。ピンポン攻撃! 玄関先に猫の死体! ケーキぶちまけ!
「お姉さん 好きなケーキ持ってきたよ 入れて」
この作品で一番怖い1コマ。
見た目は美少年なのに、こいつ歪んでるな…というのがよくわかる気持ち悪い目つき。素晴らしいです。
昔うちの近所に住んでた危ない人もこういう目つきをしていたなぁ…。

恐怖のどん底の里見はとうとう春洋の家に事実を説明しに行きますが…、里見はサイコパスの北島マヤ並の演技力をなめていた。
春洋くんは家では超いい子だし学校でも優等生で人望も厚いクラス委員様! 春洋に隙はなかった。納豆も嫌いなのだった。
圧倒的な信頼のある春洋、嘘つき女みたいな目で見られる里見。

絶望して帰宅した里見ですが。
あれ? ペットの金魚が死んでる…。鍵は閉めてたはずなのに…。
終わり方が怖い。
学校では春洋くん当然猫かぶってるんだろうけど、影で里見みたいにすっごい虐められてる子がいると思う…。


でも里見ちゃん、ターゲットにされたのは不運だけど、実際はサイコパスと出会ってすぐに「危ない奴だ、私はこいつに狙われている」って気づけること自体はかなりラッキーなことなんだよなぁ…と思いました。
私も里見ちゃんと似たような経験がありますが、凄腕のサイコパスにターゲットにされると、いつの間にか見事にマインドコントロールされて、里見ちゃんみたいに正常な判断はできなくなるんです。
(場合によっては「サイコさんは被害者、加害者は自分」と思い込まされて死ぬまで搾取され続けることも…)
なので実際のサイコパスは、こんなわかりやすいホラーにはならないかも知れません。何せ自分が被害者だということにすらに気づけなくなるんだから…。

この作品にひとつ言わせていただくなら、個人的に山岸先生の描く「怖い美少女」がすごく好きなので(虹子ちゃんとか夏夜ちゃんとか八重子ちゃんとか)、春洋くんは男の子より女の子の方がよかったなー。
こういうサイコさんは男だとなぜかあんまり凄みが出ない気がする…。

副馬

Category:山岸凉子

副馬(そえうま)
1983年

日出処の天子〈10〉(花とゆめコミックス)』(白泉社)
山岸凉子作品集〈6〉日出処の天子6』(白泉社)
時じくの香の木の実(あすかコミックス)』(角川書店)
山岸凉子スペシャルセレクション〈9〉鬼子母神』(潮出版社)
に収録。



「馬を失って帰れない。中へ入れてくれ」

貧しい尺麻呂(さかまろ)は、森で埴輪の馬を拾う。
埴輪の馬の折れた足を直してやったところ、ある夜、人とは思えない者が馬を取りにやって来る。
気づくと家の前には財宝が置かれており、喜ぶ尺麻呂だったが、妬んだ者に盗掘の濡れ衣をかけられてしまい…。


貧しさゆえに好きな女の子も別の男に取られそうな主人公・尺麻呂くんが、拾った埴輪馬を直してあげる
→馬の持ち主の幽霊?が馬を引き取りに来て、お礼に財宝を置いていく
→嫉妬した近所の男(恋のライバルでもある)に盗みの濡れ衣を着せられる
→馬を拾った場所と直した証拠を提示したら昔の天皇のお墓が発見される
→冤罪も解けて天皇に官位を与えられ、めでたしめでたし。

…という素朴なお話です。ちなみに掲載誌の「グレープフルーツ」は少女漫画雑誌…。
全体的に日本昔話メソッドで超短編で地味なストーリーなのであまり感想はないのですが、
主人公に好意的なはずの御肇国天皇(はつくにしらすすめらみこと)の幽霊が終始白目で全然いい人そうに見えないとこだけなんか面白かったです。登場シーン悪役かと思った。

尺麻呂といえば続日本書紀に出てきた狭井宿禰尺麻呂(さいのすくねさかまろ)が元ネタかなーと思うのですが、何せ詳しくないのでよくわかりません。
ストーリーは『笛吹き童子』と似てる気がします。あの童子可愛かったよね。

蛇比礼

Category:山岸凉子

蛇比礼(へみのひれ)
1985年

鏡よ鏡…(ぶ~けコミックス ワイド版)』(集英社)
山岸凉子恐怖選〈4〉汐の声(ハロウィン少女コミック館)』(朝日ソノラマ)
自選作品集 月読(文春文庫ビジュアル版)』(文藝春秋)
に収録。



「知ってる? 虹がかかるのは龍が空へ昇る姿だというのを」

父親が死に、孤児となった少女・相馬虹子(にじこ)は叔母の家に引き取られた。
しかし、気のふれた父に育てられた虹子は、その異常なまでの妖艶さで周囲を狂わせていく。


あからさまに危険なオーラを放つロリータもの。
子供の頃、家の本棚にこの作品が入った『月読』があって、これを初めて読んだ時は私もまだ子供だったのですが、「これはなんかイケナイマンガだ」と思って、コソコソ読んでました…。(ていうか『月読』での収録順が蛭子→蛇比礼→月読という子供には強烈すぎるコンボだった…)
同じくロリ子の『星の素白き花束の…』の夏夜ちゃんよりさらに7歳も若い、8歳の虹子ちゃんが妖しすぎる…! ほんとに小学校行ってんの!?

本当に85年〜86年あたりの山岸作品は何だか神がかって恐ろしい作品ばかりだなぁ…。
他も、星の素白き〜とか蛭子とか馬屋古とか時じくの〜とか常世長鳴鳥とかわたしの人形〜とか瑠璃の爪とか鏡よ鏡とかでしょ?
山岸先生、変な方向に脂乗ってます。この年代。
何だっけ、この頃って山岸家の鬼門が開いてた頃だっけ…? 違うか。(←全集17巻末のインタビューを取り出して確認)

黒い着物に切れ長の一重、妙に大人びた口調の妖艶な美幼女(※ただし主食は生卵)・虹子が現れてからというもの、従兄の男子高校生・達也は淫猥な蛇に呑まれる夢ばかり見る。
真っ白でヒンヤリ冷たく、スベスベした長いもの…それを虹子の細い体と重ね、徐々に虹子をまともな目で見られなくなっていく達也。
虹子の、熱いお風呂を嫌がる、食事を取らない、生卵を大量に飲むなどの異常な点も気にはなったが、達也がそれ以上に気になるのは、母の恋人の平山がいやに虹子になれなれしいことであった。そして…。

虹子? なんでおまえが!?

「大好き達也さん 平山さんよりもパパよりも」

パパ? こんな事を自分の父親ともやったのか

気のふれた虹子パパは蛇神信仰でもしてたのかなぁ…。
そして、食の嗜好がおかしいという点は虹子ちゃんも夏夜ちゃんも共通事項なのか。不気味。

同じようなロリータ居候話『星の素白き~』の夏夜ちゃんみたいに「頭おかしい父親に間違った倫理観を植え付けられてしまった少女」という悲哀は、虹子ちゃんがあまりに人間らしくないせいで(ほぼ蛇)あまりないのでその点は安心。
ママと酒井真弓はちょっとかわいそう。ママも完全にいい人なわけじゃないけど、息子のことはそれなりに気にかけてたみたいだし。真弓ちゃんに至ってはマジで立場ないよね。ていうかこの話、虹子以外の女立場ない。

最後の方の、虹子との情事に明け暮れてゲッソリしてる達也が、昭和の「自涜ガ青少年ニ与エル悪影響ノ図」みたいでちょっと笑いました。
それにしてもカジュアルな服を着だした虹子のガッカリ感ったら。

…最近、山岸作品記事に「エロス」「自慰」タグを増やそうかと真剣に考えている。

メタモルフォシス伝

Category:山岸凉子

メタモルフォシス伝
1976年

メタモルフォシス伝〈1〉(花とゆめコミックス)』(白泉社)
メタモルフォシス伝〈2〉(花とゆめコミックス)』(白泉社)
山岸凉子全集〈22〉メタモルフォシス伝(あすかコミックス・スペシャル)』(角川書店)
メタモルフォシス伝(秋田文庫)』(秋田書店)
山岸凉子スペシャルセレクション〈14〉メタモルフォシス伝』(潮出版社)
に収録。



もうれつ受験校にあらわれた おかしなあいつ
蘇我要の行くところ 風が起これば雲を呼び 花の嵐がきにかかる


都内の某受験校にある日転校してきた不思議な少年・蘇我要
毎日勉強勉強でピリピリしている学校で、それぞれに問題を抱える久美新田小山大田原
蘇我はその不思議な力で、彼らを、学校を、少しずつ変えていく。
全国の高校(ハイスクール)の受験生よ! 転身(メタモルフォシス)せよ!!


「歳をとりたいとは思わないけれど 試験や宿題のない歳になりたいなあ」
「答を求められたなら それに答えるよう万全を期さなくちゃならないのさ」
「入ってから考えます。いまはただ勉強するのみです」
「こっちは花よめの持参金がわりに大学いくんじゃないんだからな」
「ねえあなた こわくないの いまこの2時間にも他の連中はせっせと勉強してんのよ」

不思議な能力を持ったあっかるい謎の少年・蘇我要を狂言回しに、日本の受験のあり方や学校教育制度に対して疑問を呈する、短気連載作品。
問題提起の内容は昔から多くの人が抱いているのとほぼ同じだと思うので割愛するとして、(←私自身、幼少時に日本の学校教育に疑問を抱いて小学校退学したりしてるので、語りだすとものそい長くなってしまうので…)
ストーリーの主軸は、厳しい受験・テスト・宿題に心の底では疑問を抱きつつも、目の前の受験を突破するために朝も夜も勉強せざるを得ない登場人物たちの問題を蘇我が解決する、とかなんかそんなかんじです。

・自他ともに認める劣等生だけど、人間的感覚は多分一番まともな久美(本来文系なのに親の期待に反発できず理系を選択)。
・クールな優等生だけど家庭に問題を抱える新田(テストのあり方がおかしいのに気づきつつ好成績を収めるバランス派?)。
・本当は音楽が好きなのに、周りの呪文に流されるままにぼんやりT大受験を目標に据える小山(しっかりしろ)。
・典型的な学歴至上主義で嫌われ者のガリ勉眼鏡、大田原(しぬな)。
・新田と同じく、割り切って自分の目標のために勉強に励む紅子(唯一、最初と最後でそんなに変化なし)。

冒頭ではみんなこんななので、読んでてモヤモヤ。でも蘇我くんの活躍で徐々にみんなも読者もスッキリしてきます。
私が感情移入するキャラはやっぱり劣等生の久美(クネ)かな。
他の山岸作品にもよく出てくる気弱で自信のない性格で、元々文系なのに親に反抗できず苦手な理系を選択し続け苦しむ少女。
文学や美術や音楽や美しい風景なんかに感動する豊かな感受性を持っているのに、自分の意見をハッキリと言えず、周りに流され、よりによって自分の長所を全然生かせない医学部に進学すべく頑張っちゃう(でも劣等生)という、すごい辛そう&もったいない子だったのですが、蘇我くんのおかげで変わります。がんばれ。
勇気を出して数学・物理の講習を受けなかった久美が、学校を散歩して蘇我と会話するシーンが好きです。

こうしてひとまわりしてみると 学校もいいところなのねえ
あのドングリの幹の影もステキだし 花壇だって それに…
今までぜんぜん気づかなかった (中略) なんだか泣けてきちゃう
あたしってバカみたい こんなことに気がつく心のゆとりもなかったなんて
あたしって学校には勉強以外 なあんにもないって思ってた
今 あたし16歳… もうすぐ17歳になっちまう
二度とこない16歳に 勉強だけしか見つめてなかったなんて! あたし泣けちゃう


「見てごらん あの暗くて暑い教室でみんなのやってること
きっと きみの今の気持ちに気がついていない人もいっぱいいるんだよ
もしくはわかってても 頭の中だけで……かな
今のきみのように泣けるほどそのことに気がついてる人は少ないよ きっと
ずっと大人になってから くやしい思いをしながら気がつくんだ
今気がついたきみはしあわせだね


「不思議ねえ あなたって… ずいぶん人の心を理解してくれるのねえ 乙女の感傷って言っただけなのに」
「こういうことを理解することを教室では教えてくれないよね
あそこでは点数をより多く取る人間が頭がよくて値打ちがあるんだ
それが間違ってるとは言いきらないけど ただ 人間 それだけじゃないよね」

「ええ!」

でもこの後、久美はそのことを紅子に話したら逃避とか言われます。
この紅子って子が何気にくせ者で! この作品の中で唯一あんまり成長のないキャラなのですが、変わるほど元々問題のあるキャラじゃないといえばそうなんですが、なんかこう、実際の学生の中にいそうな絶妙にリアルなキャラクターなんですよね。
目標のために勉強は頑張るし、成績も良い。受験に意味があるのかはわからない。今はただ、目の前の受験を突破するだけ。
受験への疑問や、ましてやそれを変えるなんて大層なことは未来の人々にお任せします。
今この受験戦争まっただ中に疑問を呈するなんてのは逃避・敗北でしかないわ。という、こういった論調でいつも久美の発言や久美が気づいた感動を悪気なく否定したりします。
久美も、クールかつ理路整然とした紅子の言い分に上手く反論できずに口ごもってしまう。
だがそもそも久美と紅子は真に意思の疎通ができているのか? このモヤモヤするかんじ、実際に人と話しててもよくあるなぁ…。
個人的にこの作品で一番モヤモヤするのは久美と紅子の会話のシーンです。こいつらなんで親友なんだろう…。
まあとにかく、久美がんばったよね。
私 医学部へ行くのとは違う形で親孝行しますから…

あとは小山が多少しっかりしたり、大田原の勉強ノイローゼを蘇我が何とかしたり。新田の心の闇を何とかしたり(なげやり)。
蘇我の暗躍のおかげで新田がお兄さんに少し優しくなるとこ好きです。あのお兄さんそんなに悪くないよね。

蘇我くんのもうれつ受験校改造計画、最後のシメは学校祭の麻雀同好会設立。
最も難関と思われた教師陣の懐柔を一日で完了するとは…。蘇我、おそろしい子!

「ぼくはこれからもずーっと きみたちといっしょだよ 一生」

負の暗示

Category:山岸凉子

負の暗示
1991年

パイド・パイパー(ユーコミックスデラックス)』(集英社)
神かくし(秋田文庫)』(秋田書店)
山岸凉子スペシャルセレクション〈5〉天人唐草』(潮出版社)
に収録。



この僕が並以下… 澄子も僕が丙種なのでばかにしている
澄子…みゆき 女にここまでバカにされていいのか
たかが女に その女に…この僕が…


昭和13年。一人の男が一晩のうちに村の住民たちを30人惨殺するという陰惨な事件を起こした。
そのまま自殺した犯人は、これといって極悪人でも精神異常でもない平凡な22歳の青年・土井春雄だった。
彼はなぜこのような事件を起こすに至ったのか…。


昭和13年に実際に起きた日本史上前代未聞の大量殺人事件・津山三十人殺しが元になってます。『八つ墓村』の元ネタにもなった事件です。(ちなみにこの事件、調べていくと、当時の田舎村のフリーセックスっぷりと「寺井」性の多さに困惑すること間違いなしである)

斧、刀、銃などを使い、祖母を皮切りに1時間半で30人を殺害。犯人の春雄(都井睦雄)は、どのような人物だったのか。どういった環境で育ったのか…。
犯罪心理とか好きなので面白かったです! 山岸先生の社会系マンガの中でもかなりの大作ではないでしょうか。

子供の頃は優等生だった春雄…。でもお金がなくて進学できなかったり、畑仕事がたるくてさぼったり、コツコツ勉強できなくなったり、いつの間にかニートだったり、肺病を嫌われたり、女と遊んで現実逃避してみたり、ちょっとしたことが春雄を破滅へと導いていった…。
この「小さい頃はできた子だったのに…」って人はいつの時代にもいるんですねぇ…。

祖母に溺愛され 優しい姉にかしづかれて
春雄はいつのまにか 世の中は自分を中心に回っているという感が強くなっていた
この 何事につけても自分が1番であるべきと思う全能感は
傷つけられた時 ひどく不安なものに変貌する
しかし 本来 この子供っぽい全能感は 成長の過程で打ち破られていくものなのである


しかし、春雄は奇跡的に(?)全能感を打ち破られないまま大人になってしまった! これが本当は春雄にとっての一番の不幸じゃないだろうか。少なくとも私はそう思います。これおばあちゃんにも責任だいぶあるよね…。
そんな「僕が一番偉い」という増長しきったプライドを持った春雄にも、現実は容赦なく襲いかかります。いつの間にかさっぱりついて行けなくなった勉強。畑仕事しないから男たちから仲間はずれ。手当たり次第に女に手を出し嫌われ。そしてとどめは徴兵検査の結果が「丙種」。軍国主義まっしぐらのこの時代でこのレッテルは、春雄を村八分にするのに充分な理由でした。

「優秀な男であるはずの僕」は村の男からも女からも忌み嫌われ、肉体関係のあったみゆきにもこっぴどく振られ「隆のほうがヨかった」とか言われてしまい、初恋の人妻・澄子さんにも「これくらい言わないとわかんないんだから」と同じくこっぴどく捨てられてしまいます。(春雄は何でも自分の都合の良いように取るため、過去に澄子が無言の愛想尽かしをしても気づかなかった)

本来 甲種でもおかしくない優秀な人間であるこの僕が こんなにも虚仮にされて…!
それに丙種は僕の責任じゃない そうとも すべて 僕の責任じゃない
いつも周りの人間が僕を悪い方へ悪い方へと導いてゆく…あいつら女共
あいつらに思い知らせてやる その土井春雄が一角の男だったということを
あいつらに嫌というほど思い知らせてやる


そんで春雄は神戸まで殺戮用武器を買いに行くんですけど…。うーん春雄、そのまま村を出て広い世界で暮らしていたら再スタートできてたかもよ? 何となく、春雄は閉鎖的な村から出てった方がうまくいくような気がするよ?
昔の人ってあまり生まれ育った村から引っ越したりしないのかな。ていうか、春雄がもうこの時、全員ぶっ殺す>>>人生をやり直すになってたからだめか…。

春雄が女との現実逃避にのめり込むきっかけとなった年上の人妻・澄子さん。これが決して性格の良い人ではないのですが、常に自分の利益だけを考えて生きる澄子さんは、なぜか見ていて妙に小気味良いというか、事件の寸前に「沈む船からいち早く逃げる鼠のように」京都へ引っ越す要領の良さとか、悪女っぽくていいかんじ…。
あと春雄が2番目に恨んでたみゆきも逃げおおせて軽症で済むという悪運の強さだし…。この二人、やな女なんですけど、実はけっこう嫌いじゃないです。山岸先生が描くと『月読』の天照さんみたいな、悪くてずるくて強い、妙な魅力を感じる。
この二人を逃がしたのは本物の春雄(睦雄)も遺書で悔しがってます。「うつべきをうたずうたいでもよいものをうった」

突入前の春雄の目 が 怖 い 。
ていうか…ぶっ殺しても「一角の男」だと思い知らせたことにはならない…よね? 春雄くん?
そして深夜。村中の電気を停電させた春雄。あとはただ、阿鼻叫喚地獄。春雄が「祟りじゃー!」でおなじみの例の格好で恨みのある村人を殺しまくりまーす…。何これホラー映画じゃないか…。
有名なエピソードである「おまえは僕の悪口を言わなかったから撃たない」「あっちゃんちはここか。紙と鉛筆を借してくれ」のシーンも出てきて、本当に春雄は自分の基準のみで生きているなぁ。
春雄も可哀想なとこあったけど、自分大好き人間に危害を加えられる側としては、迷惑以外の何物でもありません。
事件的には秋葉原の事件なんかも同質のものと言われていますね。なるべく多くの他人を巻き込んで死にたいという…。今も昔も変わらぬ人間の心理ですな。
「真に恐ろしいのは、弱さを攻撃に変えた人間」by荒木飛呂彦。

~以下、思い出話~
春雄は私が子供の頃、近所に住んでた男の子・ハルオ(仮)にすごい似てるんです。当時ハルオが中学生、私が小学校低学年かな?
もう、性格はマジで春雄。「僕が一番偉い思考」「急に変なことでキレる」「言うことはでかいけど行動しない」「都合いい病弱アピール」など、春雄にそっくりでした。
育った環境も似ていて、過保護な親から溺愛されてて、おこづかいを何万円ももらってて(家は春雄と違って近所でも有名なお金持ちだった)、大人でも買えないようなブランド品を持ってて、周りの子たちから羨ましがられて…。
でもその反面、金品を渡して他の子(主に年下)を家来のように扱ったり、ちょっと否定されると人が変わったように激怒することが目立つ子でもありました。
引っ越しちゃったからあまり覚えてないけど、確か途中からハルオは周囲から孤立していってたよなー…。子供たちの親が「あの子から金や物を受け取るな」と叱ったのもあるし、取り巻きの子供たちも育つにつれ、ハルオの人格とか金遣いを恐れはじめて。
彼は今どうしてるんだろう…。だいぶ後に聞いた噂では、大人になってもあの性格は治らず、芸術家か何かを目指して美大?に落ちて以来、精神に異常をきたして入院したって聞いたのが最後だなぁ…。
今思うと、ハルオは自己愛性人格障害だったのかなーって思います。春雄も自己愛だったんじゃないかなー。どうも事件を調べてみるとそんな感じが。祖母の育て方が明らかに自己愛養成プログラムだし…。
私は『負の暗示』を読むたびにハルオのことを思い出します。春雄も、ハルオも、もっと早い段階で挫折を知るべきだったのではないでしょうか。生まれてから一度も折れることなく育ってしまった増長した自尊心とは、あんなに人の人格をねじ曲げてしまうものなんですね。
最近、日本は特に自己愛が増えてるとか。なんでだか知んないけど、もうこれ以上あの手の自分大好き人間と関わりたくありません本当に勘弁してください。(←なんか他にも春雄じみた人間に嫌な目に遭わされてきたらしい)(自己愛ってみんな性格同じなの何で…?)

しかし、子供を育てるのって本当に大変だよなぁと、しみじみ思います。親御さんだって、ちょっとやり方がまずかったとはいえ、息子可愛さに金を与えただけだし、彼だって欲しい物なんでも手に入って威張れて良い気分で子供時代を過ごしたろうに、それだけじゃだめなんだなぁ…。それだけじゃ歪んでしまうんだなぁ人間は…。本当に人間を育てるのは難しいなぁ…。(´-ω-`)

キルケー

Category:山岸凉子

キルケー
1979年

天人唐草(サンコミックス)』(朝日ソノラマ)
山岸凉子作品集〈7〉傑作集1 スピンクス』(白泉社)
山岸凉子全集〈24〉パニュキス(あすかコミックス・スペシャル)』(角川書店)
山岸凉子恐怖選〈1〉鬼来迎(ハロウィン少女コミック館)』(朝日ソノラマ)
自選作品集 夜叉御前(文春文庫ビジュアル版)』(文藝春秋)
パイド・パイパー(MF文庫)』(メディアファクトリー)
に収録。



「おまえ ココアを飲まなかったのね 飲まなかったのね」

中学生の奈津子、広、隆、進、小学生の道子。5人は山でのハイキングの帰り、バスに乗り損ね、山中を彷徨っていた。
日も暮れ弱気になっていた頃、5人は山の奥に家の灯りを見つけ、助けを求める。
その館に住んでいたのは大量の動物たちを飼う、妖艶な美女だった。


神話上の魔女「キルケー」を題材としたお話。元ネタはギリシャ神話なのに着物姿に切れ長目のキルケー。新鮮!
この作品は比較的シンプルな恐怖ものという印象があります。原始的恐怖「取って喰われる」にだいぶ近いというか。
仲良し5人組の中で一人だけ性格悪い子がいたので、「この子が最初の犠牲者なんだろうなぁ…(´ー`)」と思ったら案の定だよ! なんかホラー映画とか探偵もの的なテイスト。

キルケーさんの能力(?)は「人間を動物に変身させる」という、どこにでも出てきそうな単純なものなのですが、「人間の意識を保ったまま動物になる」ってよく考えたらすごくイヤだよなぁ…と思わせてくれます。主人公の奈津子一人だけ、好き嫌いが多いおかげで助かるんですが、すでに動物に変えられてしまった仲間たちが奈津子に寄ってきて、(逃げろ、逃げろ)と必死で示す…。うっわぁ…。
それを信じようとしない奈津子に置いて行かれた4匹(4人)の1コマが何気にめっちゃ切ないです…。ねこ…かわいいけど…。
微妙にしゃべれるオウムを採用してしまったのはキルケーさんの油断。きっと。

「逃げろ クェ 逃げろ」
「さっきのあの声 なんだか広くんの声に似ていた」

5人が館を見つけた時に吠えまくってた「番犬」たちも、多分犠牲者(元人間)なんだろうなぁ…。最初5人を逃がしてやりたい一心で吠えてくれてたのかと思うと切ない。『ねむれる森の…』とかでもそうでしたけど、言葉が通じない・意思の疎通ができない系は個人的にはかなりの恐怖です。ジョジョ5部のトーキングヘッズとかすげーヤだったなぁ…。

キルケーさんは魔女(?)なのに魔術とかじゃなくて、ポタージュとかココアとか何か飲ませないと動物にできないってのが微妙に怖さ半減してる気がしないでもないなぁ…と思ったんですが、元ネタも同じでした。じゃあしょうがないか。まあ魔女って本来修行した人間の女だからね…。奈っちゃんは私と同じでこってり系の飲み物が飲めない人と思われ。
ところで誰もつっこんでないけど、キルケーさん場面によって身長でかすぎだよ…。登場シーンで2m、隆くんを襲う前のシーンなんか4mくらいあるじゃないですか…。バランス的におかしいけど「でかい」というのはやっぱ単純に怖いですね!

瓶詰めの地獄

Category:丸尾末広

photo
瓶詰の地獄
丸尾末広
エンターブレイン
全1巻


久しぶりに出たっぽい丸尾末広の作品集。
短編集というわりには、長めの話が多いです。4作中2作は原作つき。


笑う吸血鬼

Category:丸尾末広

photo
笑う吸血鬼
丸尾末広
秋田書店
全1巻


吸血鬼ものの長編です。
エログロキチ耽美意味不明な短編がウリの丸尾氏なのに、この作品は、なんか、まともです。ちょっとびっくり。丸尾氏、こんなちゃんとした長編も描けるんだ…。何だろう、なんか戸惑う。『エミちゃん』を読んだあとに『幻覚ピカソ』を読んだような気分だ。

謎の老女「駱駝女」の血を与えられ、吸血鬼となった美少年・毛利耿之助(こうのすけ)。
陽の光は駄目になったが、代わりに人間を超えた能力を手にした耿之助は、毎夜のように人を殺し血を飲むことで快感を得る。
同じくこの世に嫌気がさしていた同級生の宮脇留奈(るな)も、耿之助の血を受け吸血鬼になる。
笑う吸血鬼1

天人唐草

Category:山岸凉子

天人唐草
1979年

天人唐草(サンコミックス)』(朝日ソノラマ)
狐女・天人唐草』(小学館)
山岸凉子作品集〈10〉傑作集4 夏の寓話』(白泉社)
山岸凉子全集〈26〉天人唐草(あすかコミックス・スペシャル)』(角川書店)
自選作品集 天人唐草(文春文庫ビジュアル版)』(文藝春秋)
山岸凉子スペシャルセレクション〈5〉天人唐草』(潮出版社)
に収録。



「ぎえ──っ!」「ぎえ──っ!」

頑固で古風な父と貞淑な母を持つ岡村響子は、子供の頃から「慎みのある素晴らしい女性」になるように厳しくしつけられた。
特に、誇りに思う父の指示は響子にとって絶対だった。父の希望に応えようと精一杯務める響子だったが、父の言うことを聞けば聞くほど響子は、失敗を極度に恐れる自主性のない人間になっていった。


響子:主人公。他人の評価を異常に気にする気弱な女。自虐的。
青柳:会社の1個上の先輩。響子とは対称的な強気で色っぽいギャル。
新井:大卒のイケメンエリート。響子&青柳の憧れの的。
佐藤:中卒のチャラ男。ヘラヘラしているが能力は高い。

山岸凉子ファンでない人も語ることが多い傑作トラウマ短編です。
娘を「慎み深い、でしゃばらない女性」にしたい古武士のような父親の言うことを真に受けた結果、人生を狂わされた響子の物語。
子供の育て方に正解なんてない。でも、響子の両親の子育てだけは絶対間違ってる!と言い切れる…!
厳しいしつけ(お客様にきちんとご挨拶なさい、など)→響子ちょびっと失敗する→親フォローなしor叱責→響子二度とやり直せずどんどん自信失う…。
わあ、「褒める子育て」ってほんと大事なんだね!

失敗は恥ずかしいことではないと だれも教えてくれはしなかった
失敗をおそれる彼女は もう一度やりなおすということができない子どもになっていた


高校生の響子が隣の席の男子との教科書の貸し借りに失敗して以来、「無関心を装う」道を選んでしまうところ、すごくリアルです。私もそんなだったなー。

会社に勤めだした響子は、エリートで男らしい新井に憧れるが、「女としてのつつましさ」という大義名分に隠れて特に何もしない。一方、イケイケギャルの青柳さんはどんどん新井にアタックしていくのだった。
ある日、会社のおじさんたちに「お茶がちょっとぬるい」と言われ、さらに「叱責に敏感すぎてやりにくい」という陰口を聞いてしまった響子は泣いて帰る。そこに偶然佐藤が通りかかる。

「あんたさあ みえっぱりだよなあ」
「み…みえっぱり!? あ…あたしのどこが!!
あたし みえっぱりな女にはなるまいと心がけて来たはずです!
あなたみたいな人に何がわかるの!
ううん…だれもだれも あたしのことなんかわかってくれない
お…お茶ひとつ満足にいれられない女だって…
だけどあたしは一生懸命やってる! 一生懸命……! だけどだけど うまくやれない!
そこらへんのこんな小さな子どもにでも 簡単にできることがあたしにはできない!
その苦しみが あなたなんかにわかってたまるもんですか!」


「だ…だからさ ぼくがいったことはそれなんだよ
うまくやれないってことが なんでそんなに大変なことなんだい?
『なんでもうまくやれるすばらしい女だ!』と あんた言われたいんだよね だれかに…
『だれかにそう見てもらいたい』それが“みえ”なんだよ
他人の目を…他人の評価を気にし過ぎるんだよ」


佐藤さんはいい人だなあ…。佐藤さんとか調子麻呂とか井氷鹿とか、山岸作品の糸目男キャラは好きなキャラが多いです。まあ個人的に一番いい男はシビなんですけども(青青の)。

この作品の何が切ないかって、響子は社会に出てから何度か、自分を変えるチャンスがあったんですよ! 佐藤さんという「救済役」だっていた。なのに「理想の男性像からかけ離れてる」という理由で効果半減…。
他の作品だとこういう時、主人公はハッとなって、少しずつ変わっていくじゃないですか。この作品にはそれがない。珍しく救済失敗してるお話なんですね。もー。響子の男性観がおかしいからこういうことに。

ある日、響子の父が愛人宅で急死する。初めて見る父の愛人は、派手で下品で色っぽいおばちゃん。父が響子に「こうあってはいけない」と言い続けた女性そのものだった。
娘には勝手な理想像を押しつけ続けたくせに、自分が男として求めたのはその正反対のものだった…という強烈なオチで終わるのかと思いきや、傷心の響子は帰り道で変質者に襲われ、とうとう発狂します。山岸先生はいつも容赦ないです。

冒頭につながる最後のシーン…。フリッフリのドレスに身を包み、髪を金色に染め、「ぎえーっ」と奇声を発する響子の姿。あーあ。
最後の響子の「髪を金髪にする」ってのは、現代だとそうでもないけど、髪を染めるのがまだテレビの中の芸能人だけだった時代だということも考えて見ると響子がいかに向こうの世界に行っちゃったのかがわかりやすいです。

タイトルの「天人唐草」は、イヌフグリ(犬の睾丸の意)という花の名前を口にした響子が下ネタ嫌いの父に激怒されて以来その名前を封印し「天人唐草」という綺麗な呼び名の方を使うようになったというエピソードから。鬱。

そういえば、久世番子の被服マンガ『神は細部に宿るのよ』に
パーティードレスがさり気なく「天人唐草」な人が出てきて面白かったです。

月読

Category:山岸凉子

月読(つくよみ)
1986年

牧神の午後』(朝日ソノラマ)
自選作品集 月読(文春文庫ビジュアル版)』(文藝春秋)
山岸凉子スペシャルセレクション〈3〉神かくし』(潮出版社)
に収録。



「いくら瘢痕が美しくとも 姉上は私のこの青白い肌がお嫌いだ」

神々の住まう高天原。暗い夜の神・月読(ツクヨミ)は太陽神である天照(アマテラス)を慕っているが、天照はいつも風の神・須佐之男(スサノオ)ばかり可愛がり、月読には冷たかった。
天照や須佐之男のように明るい男になりたいと願う月読は、愛してやまない天照のために精一杯尽くすが…。


古事記ではあんまり目立ってなかった月読命にスポットを当てたお話。
どこまでも姉ラブな月読がけっこう好きです。美形だけど暗く冷たい顔なのを気にしてる(姉上がそういうの嫌いだから)とか、姉上が好きだって言ってたから金糸の衣着たよとか、暗い男の報われない恋心がツボなんです。かわいそうな月読…。嫌われてるって知っていながらも慕わずにはいられないことがあるのよね。…厩戸王子の母親への感情思い出したら泣けてきた。

太陽のように明るい天照。天照に気に入られてる一見無邪気な童顔野郎・須佐之男。二人は明るさも嗜好も似ている仲良し姉弟。一方、生まれながらに「陰」の月読は「陽」の二人の間に入れない…。
童顔の須佐之男くんは実はけっこう腹黒で暴力的な奴なのですが、天照もそれを知ってるようなのに、私のわがままな坊や可愛い!みたいなかんじで可愛がってます。天照が月読を嫌いなのは、同じ空を掌る者としていつか取って代わられるかわからないという理由もありました。

そんなことも知らない月読はうっかり保食神を殺してしまったことを謝りに行った際、天照と須佐之男の情事を見てしまい、逆上して馬の生皮を投げ込んでしまいます(どういうキレ方だ)。有名なシーンです。
月読もこのへんで姉上に愛想を尽かしていればいいものを、天岩屋戸にこもった天照を見て「やっぱり須佐之男とのことは一時の気の迷いだったんだ!」とか思っちゃって…、ほんとかわいそうな月読。

大騒ぎになった高天原。しかし天照は須佐之男にすべての罪を被せてちゃっかり汚名返上に成功してしまいます。すごいよ天照姉さん。無敵だよ。月読も天照のこういう「絶対的強者」っぷりが好きなのかな? 少しわかる気がする。天照のどこまでもしたたかな性格、魅力的に見えるもん。

私はもう 姉上の女の腥さに翻弄されて
へとへとに疲れはててしまった


天照大御神が最強、というお話でした。

ところで保食神のお酒ってあれ愛○じゃないの? 排泄物のうちに入るんでしょうか?

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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
アオイホノオ
おいピータン!!
大奥
カルバニア物語
きのう何食べた?
海月姫
たそがれたかこ
トクサツガガガ
ドリフターズ
ドロヘドロ
HUNTER×HUNTER
etc.