裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

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今月買った本(2013.4月)

Category:雑記

本2013・4月1

今月は45冊。


本2013・4月3
帝一の國。
これは前1巻だけ読んで、その時は「設定は面白いけどもっとギャグ多ければいいのに」と思って買わないでいたんですけど、2巻からはいいかんじにギャグも増えてたいそう面白いです! 光明のキャラがギャグなのはわかるけど、ひむひむと駒の回想は普通に好みだ…!
しかしこの手の「しょうもないことを過剰な演出で描く」系のマンガを読むといつも「島本先生に描いてほしい!」と思ってしまいます。兎丸は二重線の描き方とかちょっと苦手…。


本2013・4月4
昔から人名についての研究をしてるのですが、最近のテーマは「結局DQNネームってなんで増えたの?」です。
何十冊もの名づけ本を読んだ中で唯一まともだった牧野恭仁雄先生がDQNネームについての本を出してると聞いてさっそく購入。そういう系の名前を子供につけてしまう親の心理などが書かれていて興味深いです。
意外にも「あまり意味や願いをこめっこめに込めた名前も良くない」ということも書いてあって、あーやっぱりねと思った。2ちゃんの名づけに点数付けるスレとかでも「後付けでもいいから由来を!」とかよく言われてけど、私は人の名前に意味づけってそんなに要るか?と思っていたので。ちなみに私の名前は「春に生まれたから春美」「朝に生まれたから朝子」系の安直ネームですが全然気にしてません。生まれた時の状況由来ネームってシンプルで良いよね。
しかしDQNネーム研究系の本はどれもこれもたまひよ名づけ本を諸悪の根源みたいに書いてて笑った。だいたい真実だけどもw


あと、これは母が買ったのを読んだんですが
本2013・4月2
新進気鋭の作者のショートショートがぎっしり詰まった本で、すごく面白かったです! 今書店で売れてて平積みにされてるらしい。
特にアニマルランドの話と、金持ちすぎて逆に不便な人の話と、旅行記マンガと旅行先の国のすさんだ少年の話が面白かった。貧乏人が初めて食べた高級料理の話も良かったなー。


いつものように祖母宅の汚部屋を片づけていたら、押し入れからばんつまさんのブロマイドと共に、ビニール袋に入った大量の小銭が出てきたんですよ。祖母は「重いから」という理由で買い物ではお札しか使わないという世間離れした人で、お釣りの小銭は全部そのへんに仕舞っておくらしいんです。うちのおばあちゃんって…。
その小銭を片づけのお駄賃代わりにもらって、銀行で両替したらけっこうな額になったので、新刊でいろいろ話題のマンガとかジャケ買いしてみちゃったよ、ということです。
以下、あっさり感想。

【俺物語!!】
設定は面白いが、ヒロインが普通に一人称「うち」だったり語尾がやたら「〜し」だったりで年老いた私には受け付けなかった…。久しぶりに少女マンガ買ったけど、みんなこんなならもう私少女マンガって読めないのかも…。トリコのリンってあれ誇張表現じゃなかったんだね…。あと、この主人公は実際いたら普通にモテそうだと思った。
【坂本ですが?】
話題ですね。1話はすごく面白かったけど、この勢いはキープしづらそうだなあ…と何となく思った。どうでもいいけど「さとり世代のコンビニ店員」読んでたら脳内で勝手に坂本くんで再生された。
【鋼鉄奇士シュヴァリオン】
「最終回のその後を描いたヒーローマンガ」という設定で、すごく面白そう!と思って買ったんだけど、思いのほかちゃんとしたストーリーだった。うーん、ギャグでいいのにー。しかし最近のマンガ界はほんと「ヒーロー」をいじるよなあ。ちなみに私は「主人公が開始2ページ目で殺されて、勝った悪役が世界を牛耳る」ところから始まるマンガを構想中。悪役好きだから。
【はたらけケンタウロス】
なぜ今ケンタウロスマンガプチブーム? 設定は面白いが、やっぱりどうにもこうにもBLっぽいので私の期待したかんじじゃなかった。面白いけど。そういや最近BL買ってないなー。
【おひとりさま物語】
1話だけ読んで私の好きな「独り者がただ暮らすだけのお話」だと思って買ったんだけど、けっこう恋愛ものの多い普通のマンガだった…。うーん…。
【サル! マネー!!】
西条先生の新刊。帯がジャンだった。「ヤクザが高校教師になって見所のある不良生徒を青田買いするコメディ」って聞いて面白そう!と思って買ったんですよ。でもヒロインが二人も出てきてアチャーってかんじ。いや、女の子が出てくること自体は悪くないんだけど、どうしても「ピンチのヒロインをかっこよく助ける主人公」ってよくある流れになっちゃって残念。あとなぜか主要キャラの表情がみんな同じで変なかんじだった…。なんでピンチでも笑みを絶やさないの…。
【あらしのよるに】
映画版をまた絵本にしたやつ。あーこれは普通に萌えだわ。おまえらもうつきあっちゃえよ!


アニメジョジョ最後はみんなの予想通り承太郎の牢屋シーンだった! やっぱり3部はやるよね。
3部はいいんだ…。やって当然だもの…。問題は4部だよ! 私の大好きな4部はアニメ化するんですか!? マジでお願いします。仗助を…億泰を…吉良を…露伴さんを…! 是非!
4部ってアニメ的にすごく微妙な位置だから不安でいっぱい…。5部ファンの人ほどではないけど…。

板垣先生のあの謝るマンガは何なんですか。コンビニで立ち読みして唖然とした。

最近、弟がやってるバンドのバンド名を付けようという話があって、毎日のように
「『流し目ボーイズ』ってどうや?」「『青首大根』ってどうや?」
と『ひまわりっ』の健一のようにアイディアを出してやってるのですが、弟は「もっとかっこいいのが良い」と首を振るばかりです。私のイチオシは「大豊作」なんですが。「阿Q」ってのも考えたけどぐぐったらもういた。
弟よ、バンド名に†はやめておけ。将来イタいぞ。
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天人唐草

Category:山岸凉子

天人唐草
1979年

天人唐草(サンコミックス)』(朝日ソノラマ)
狐女・天人唐草』(小学館)
山岸凉子作品集〈10〉傑作集4 夏の寓話』(白泉社)
山岸凉子全集〈26〉天人唐草(あすかコミックス・スペシャル)』(角川書店)
自選作品集 天人唐草(文春文庫ビジュアル版)』(文藝春秋)
山岸凉子スペシャルセレクション〈5〉天人唐草』(潮出版社)
に収録。



「ぎえ──っ!」「ぎえ──っ!」

頑固で古風な父と貞淑な母を持つ岡村響子は、子供の頃から「慎みのある素晴らしい女性」になるように厳しくしつけられた。
特に、誇りに思う父の指示は響子にとって絶対だった。父の希望に応えようと精一杯務める響子だったが、父の言うことを聞けば聞くほど響子は、失敗を極度に恐れる自主性のない人間になっていった。


響子:主人公。他人の評価を異常に気にする気弱な女。自虐的。
青柳:会社の1個上の先輩。響子とは対称的な強気で色っぽいギャル。
新井:大卒のイケメンエリート。響子&青柳の憧れの的。
佐藤:中卒のチャラ男。ヘラヘラしているが能力は高い。

山岸凉子ファンでない人も語ることが多い傑作トラウマ短編です。
娘を「慎み深い、でしゃばらない女性」にしたい古武士のような父親の言うことを真に受けた結果、人生を狂わされた響子の物語。
子供の育て方に正解なんてない。でも、響子の両親の子育てだけは絶対間違ってる!と言い切れる…!
厳しいしつけ(お客様にきちんとご挨拶なさい、など)→響子ちょびっと失敗する→親フォローなしor叱責→響子二度とやり直せずどんどん自信失う…。
わあ、「褒める子育て」ってほんと大事なんだね!

失敗は恥ずかしいことではないと だれも教えてくれはしなかった
失敗をおそれる彼女は もう一度やりなおすということができない子どもになっていた


高校生の響子が隣の席の男子との教科書の貸し借りに失敗して以来、「無関心を装う」道を選んでしまうところ、すごくリアルです。私もそんなだったなー。

会社に勤めだした響子は、エリートで男らしい新井に憧れるが、「女としてのつつましさ」という大義名分に隠れて特に何もしない。一方、イケイケギャルの青柳さんはどんどん新井にアタックしていくのだった。
ある日、会社のおじさんたちに「お茶がちょっとぬるい」と言われ、さらに「叱責に敏感すぎてやりにくい」という陰口を聞いてしまった響子は泣いて帰る。そこに偶然佐藤が通りかかる。

「あんたさあ みえっぱりだよなあ」
「み…みえっぱり!? あ…あたしのどこが!!
あたし みえっぱりな女にはなるまいと心がけて来たはずです!
あなたみたいな人に何がわかるの!
ううん…だれもだれも あたしのことなんかわかってくれない
お…お茶ひとつ満足にいれられない女だって…
だけどあたしは一生懸命やってる! 一生懸命……! だけどだけど うまくやれない!
そこらへんのこんな小さな子どもにでも 簡単にできることがあたしにはできない!
その苦しみが あなたなんかにわかってたまるもんですか!」


「だ…だからさ ぼくがいったことはそれなんだよ
うまくやれないってことが なんでそんなに大変なことなんだい?
『なんでもうまくやれるすばらしい女だ!』と あんた言われたいんだよね だれかに…
『だれかにそう見てもらいたい』それが“みえ”なんだよ
他人の目を…他人の評価を気にし過ぎるんだよ」


佐藤さんはいい人だなあ…。佐藤さんとか調子麻呂とか井氷鹿とか、山岸作品の糸目男キャラは好きなキャラが多いです。まあ個人的に一番いい男はシビなんですけども(青青の)。

この作品の何が切ないかって、響子は社会に出てから何度か、自分を変えるチャンスがあったんですよ! 佐藤さんという「救済役」だっていた。なのに「理想の男性像からかけ離れてる」という理由で効果半減…。
他の作品だとこういう時、主人公はハッとなって、少しずつ変わっていくじゃないですか。この作品にはそれがない。珍しく救済失敗してるお話なんですね。もー。響子の男性観がおかしいからこういうことに。

ある日、響子の父が愛人宅で急死する。初めて見る父の愛人は、派手で下品で色っぽいおばちゃん。父が響子に「こうあってはいけない」と言い続けた女性そのものだった。
娘には勝手な理想像を押しつけ続けたくせに、自分が男として求めたのはその正反対のものだった…という強烈なオチで終わるのかと思いきや、傷心の響子は帰り道で変質者に襲われ、とうとう発狂します。山岸先生はいつも容赦ないです。

冒頭につながる最後のシーン…。フリッフリのドレスに身を包み、髪を金色に染め、「ぎえーっ」と奇声を発する響子の姿。あーあ。
最後の響子の「髪を金髪にする」ってのは、現代だとそうでもないけど、髪を染めるのがまだテレビの中の芸能人だけだった時代だということも考えて見ると響子がいかに向こうの世界に行っちゃったのかがわかりやすいです。

タイトルの「天人唐草」は、イヌフグリ(犬の睾丸の意)という花の名前を口にした響子が下ネタ嫌いの父に激怒されて以来その名前を封印し「天人唐草」という綺麗な呼び名の方を使うようになったというエピソードから。鬱。

そういえば、久世番子の被服マンガ『神は細部に宿るのよ』に
パーティードレスがさり気なく「天人唐草」な人が出てきて面白かったです。

月読

Category:山岸凉子

月読(つくよみ)
1986年

牧神の午後』(朝日ソノラマ)
自選作品集 月読(文春文庫ビジュアル版)』(文藝春秋)
山岸凉子スペシャルセレクション〈3〉神かくし』(潮出版社)
に収録。



「いくら瘢痕が美しくとも 姉上は私のこの青白い肌がお嫌いだ」

神々の住まう高天原。暗い夜の神・月読(ツクヨミ)は太陽神である天照(アマテラス)を慕っているが、天照はいつも風の神・須佐之男(スサノオ)ばかり可愛がり、月読には冷たかった。
天照や須佐之男のように明るい男になりたいと願う月読は、愛してやまない天照のために精一杯尽くすが…。


古事記ではあんまり目立ってなかった月読命にスポットを当てたお話。
どこまでも姉ラブな月読がけっこう好きです。美形だけど暗く冷たい顔なのを気にしてる(姉上がそういうの嫌いだから)とか、姉上が好きだって言ってたから金糸の衣着たよとか、暗い男の報われない恋心がツボなんです。かわいそうな月読…。嫌われてるって知っていながらも慕わずにはいられないことがあるのよね。…厩戸王子の母親への感情思い出したら泣けてきた。

太陽のように明るい天照。天照に気に入られてる一見無邪気な童顔野郎・須佐之男。二人は明るさも嗜好も似ている仲良し姉弟。一方、生まれながらに「陰」の月読は「陽」の二人の間に入れない…。
童顔の須佐之男くんは実はけっこう腹黒で暴力的な奴なのですが、天照もそれを知ってるようなのに、私のわがままな坊や可愛い!みたいなかんじで可愛がってます。天照が月読を嫌いなのは、同じ空を掌る者としていつか取って代わられるかわからないという理由もありました。

そんなことも知らない月読はうっかり保食神を殺してしまったことを謝りに行った際、天照と須佐之男の情事を見てしまい、逆上して馬の生皮を投げ込んでしまいます(どういうキレ方だ)。有名なシーンです。
月読もこのへんで姉上に愛想を尽かしていればいいものを、天岩屋戸にこもった天照を見て「やっぱり須佐之男とのことは一時の気の迷いだったんだ!」とか思っちゃって…、ほんとかわいそうな月読。

大騒ぎになった高天原。しかし天照は須佐之男にすべての罪を被せてちゃっかり汚名返上に成功してしまいます。すごいよ天照姉さん。無敵だよ。月読も天照のこういう「絶対的強者」っぷりが好きなのかな? 少しわかる気がする。天照のどこまでもしたたかな性格、魅力的に見えるもん。

私はもう 姉上の女の腥さに翻弄されて
へとへとに疲れはててしまった


天照大御神が最強、というお話でした。

ところで保食神のお酒ってあれ愛○じゃないの? 排泄物のうちに入るんでしょうか?

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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
アオイホノオ
おいピータン!!
大奥
カルバニア物語
きのう何食べた?
海月姫
たそがれたかこ
トクサツガガガ
ドリフターズ
ドロヘドロ
HUNTER×HUNTER
etc.

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