裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

今月買った本(2014.5月)

Category:雑記

今月は17冊。

甲子園の空に笑え! (白泉社文庫) 荒野の天使ども (第1巻) (白泉社文庫) 荒野の天使ども (第2巻) (白泉社文庫) 虹の戦 (白泉社文庫―美内すずえ傑作選) メイミー・エンジェル (1) (中公文庫―コミック版) 七年目のかぞえ唄 (講談社漫画文庫)

とりぱん(16) (ワイドKCモーニング) ナナカド町綺譚 私たちは繁殖している (13) (ぶんか社コミックス) WebデザイナーのためのJimdoスタイルブック
昔の少女マンガが好きです。でも最近のはどうでもいいです。だってドレス着てないし。

聖☆おにいさん(10) (モーニングKC)
なんか絵変わったね? 悟ってない人の関節とサンダルフォンとクッキーとマリア真実のとこおもしろかったです。
そんなにマリアいるんだ…!

たそがれたかこ(1) (KCデラックス) たそがれたかこ(2) (KCデラックス)
『おかめ日和』からはまっている入江喜和の最新作。
主人公が本当に普通のおばさんで、最初はどうしようかと思ったけど、2巻からは変身してホッとしました。
主人公がずっとあのビジュアルじゃ、さすがの私でも読み続ける気が薄れるかも…。連続刊行で続きすぐ読めて良かった。
冴えない女が美しく変身する話は大好物!  昔の少女マンガによくあった「これがあたし?」的なやつとかね。『…すぎなレボリューション』なんか1巻だけで大満足して続き買ってないもんね。

新装版 のんちゃんのり弁 上 (モーニングKCDX) 新装版 のんちゃんのり弁 下 (モーニングKCDX)
こっちも入江喜和。お弁当のお話らしいので買ってみた。今でも絵が個性的だけど、昔は昔ですげえな…。
この人のマンガ、今のところ私が読んだすべての作品に、お料理・離婚・濡れ場(絵が絵なので毎回ギョッとする)が出てくる。もっとお料理もの描いてほしいなー。

ニンジャスレイヤー (2)~ラスト・ガール・スタンディング (イチ)~ (カドカワコミックス・エース)
フジキド…そんないやそうな顔してまで冷蔵庫に入ってなくてもいいのよ。
余湖版のヤモッチャンはなんか私の中のヤモッチャンとは違うな。カワイイだけど。
忍殺女子で好きな娘は、アズール(小学生の頃からの綾波属性が捨てきれない)とパープルタコ=サン(セックス依存症の原因がわかりやすくてカワイイ)かなー。
最近、眼精疲労と戦いながらツイッターで3部読んでますが、イグナイト=サンがあんないい子だったなんて…。

KEYMAN 1(リュウコミックス)
わらいなく=サン(忍殺の挿絵描いてる人)のマンガ買ってみた。あー、アメコミ調なのね。忍殺はそれ繋がりか?
面白そうなかんじなんだけど、最近ギャグとか女性誌系ばっか読んでる私の今の気分じゃないジャンルなので、面白くてもなかなか続きを買う気分になれないかも。でも多分面白いと思う。
あー3巻くらいまで買っちゃえばよかった。初めてのマンガを買う時はなるべく、エンジンかかってくる3〜5巻まで一気に読んでから判断するというのが私の持論なのに。うっかりした。
俺、これ読んでわらいなく兄者の作画覚えて、ニューロン内でいろんなシーンに挿絵つけて楽しむんだ…。



買ってないけど借りたりして読んだ本。なんで今まで買った本しか記録してなかったんだっけ…?

日本語と漢字文明―漢字を受け入れ、仮名をつくった独創性
まあまあ面白かった。全体的には目新しい内容じゃないけど、中国がなぜ漢字なんて画数が多く覚えにくい文字を長年に渡り使い続けてきたのか、のくだりは興味深かった。
この説ほんとだったら中国さんって大まぬけどころのレベルではないのでは…。

子どもの絵はなぜ面白いか―お母さんが子どもを理解するために
昔から興味あった「子供の描く絵」の本みっけた。図版いっぱいでうれしいです。
もうちょい発達心理学寄りの内容だとよかったかも。

詳解 HTML & XHTML & CSS 辞典 詳解HTML&CSS&JavaScript辞典 できるクリエイター 逆引きHTML+CSSデザイン事典 Webクリエイターの現場で必要な基本と最新動向 (できるクリエイターシリーズ)
知り合いの知り合いのHP風ブログを作ってあげることになったので、ちょっと真面目にお勉強。
今までHTMLとか勘で適当にいじってたけど、人様のサイトにペナルティ食らわせちゃったら洒落にならないからね…。
HTMLはいいとして、CSSが大の苦手です…。

論語 増補版 (講談社学術文庫)
あんま面白くなかった。
老子とかも図書館で借りて読んでみたけど、結局昔からうちにあった荘子が一番面白い気がする。



【トッキュウジャー】
やばい、けっこう面白い…。悪の組織のボスなのに主人公たちの能力の源に元々興味津々な皇帝とか、グリッタちゃんが普通に皇帝に気に入られたりとか。キスされたりとか!
グリッタちゃんが一般的美少女でないのが生きてくるなぁ。見た目にこだわらない皇帝がすげーいい奴に見えるし。
(※シャドーラインの美的感覚でグリッタちゃんが美少女な可能性は捨てきれないが…)
ああーでも、シュバルツ将軍はグリッタちゃんが自分に気があるのを利用しようとしてるかんじですかね? うーむそういうタイプじゃないと思ったけども…。もっとドギマギしてほしかったぁ…。
今気づいたけど、「グリッタ」て意味は「キラキラしてる」か。もしかして意外と深いキャラなのかなぁ。
トッキュウジャーの味方化…はいいとして、美少女に変身だけは避けたい…! 人外が好きなんだ! いつまでもドスドス歩く巨体であってくれ、グリッタちゃん。
グリッタの婚約者・皇帝の登場でいよいよ盛り上がってきたトッキュウジャー恋愛劇。さてどうなることやら、楽しみです。
しかしCV:諏訪部の怪人をたった2話でオタッシャさせるとはもったいない…。皇帝の右腕っぽかったから長生きすると安心してたのに。

【鎧武】
毎回「よろいたけし」で変換してる。
貴虎兄ちゃんが信じちゃいけない人だけ集めて大真面目に会議開いてるシーンで爆笑してしまった。コントかよ。
ぶっちゃけ鎧武、貴虎兄ちゃんのボケとブラーボのテンションとミッチの暗黒面しか見るとこないんだよね…。

【ハピネスチャージプリキュア!】
恋愛シーンが増えてきてグロッキー。中学生キャラの恋愛なんて死ぬほどどーでもいいよう。
(↑トッキュウジャーの感想と比べてみよう!)
しかしひめには誠司だったのか。てっきりめぐみばかり重点的に描かれると思ってた。
予想:めぐみ→ブルー・誠司 誠司→めぐみ ひめ→誠司 クイーン→ブルー ブルー→キュアテンダー ハンター→クイーン
これでどうだ! ハチクロみたいにしてやったわ!

【ニンジャスレイヤーいろいろ】
私「忍殺アニメ化するんだよ! ヽ(*・∀・*)ノ」
弟「まじで? 制作会社はギャグマンガ日和と同じとこがいいな! 5分アニメとかで (`・∀・´) 」
弟よ、忍殺を何だと思っているんだ。…まあ確かに、ブルーブラッドが主人公達の車にひかれて吹っ飛んでゴミ箱にスポーン入ってポイント倍点!あたりは似合いそうだけどもさ…。
アニメの方はゴア描写どうなるんだろう? 小説だと字だけだからスルーしがちだけど、よく考えたら毎回死に様がえらいことになってるよね。主人公が敵の頭を踏みつぶしてカイシャクするからね、あの小説。

【SQで志々雄様読み切り】
7月発売のジャンプスクエア8月号にて、前後編。
マジ…? 2年前の雑記で「あり得ない」と言いつつ予想したことが今さら現実に…。
うーん、昔の和月先生が描くなら大喜びするんだけど…。どうだろうねぇ…。それよりエンバーミングちゃんと描きなよと思わなくもないしねぇ…。
てなわけで、読むならこれがいいです。十本刀ゆるゆる日常4コマ。
もうデフォルメにしちゃって。絵柄の変化とか気にならなくて良いと思うんだ。

【アオイホノオドラマ化】
アニメ化に比べると実写化はかなりどうでもいいですが、一応実話を元にした話だし、ちょっと見てみてもいいかなー。庵野役がONちゃんだし!
あの熱い演出は実写だと逆に寒くなりそうなのがしんぱいいだけど…。当時の雑誌とか原稿とか用意するの大変そうだな。
これちゃんと見るとしたらTVドラマ見るの8年ぶりだー。確か医龍が最後だった。

【ブログいろいろお直し】
CSS勉強がてらに、ちょこちょこと直してみました。
いい加減灰色ブログに飽きたので、思い切って背景色を変えてみた。
配色センスがないのですぐ変えるかも知れないけど、みかん食べたいという思いを込めて、オレンジ色。
センスがないのは最初からわかってたので、背景以外ほとんど色を変える必要のないテンプレにしておいてヨカッタ。
しかし本当に色は難しいです。色変えただけでブログのイメージ変わりすぎ。差し色ってなに? おいしいの?
あと、検索結果ページがひどかったのを直したり…
ほったらかしだったタグ検索結果ページに一覧とページナビ作ったり…
それらのスタイルシートをカテゴリの記事一覧とおそろいにしたり…
場所によってリンク色の仕様を細かく変えてみたり…
メタタグの説明文重複してたの分けたり…。
あと、数年前から入れよう入れようと思ってたパンくずリストを、ようやっと搭載!
サイトにおいて「今どこにいるのか」「記事が全部でいくつあるのか」は個人的にはすごく重要です。
一覧性大好き! たぶんなんかの病気ってくらい好き!
あと暇な時にリストをリストタグにしたり代替テキスト入ってないの入れたりしたいなー。

あ、そんでサイトのユーザビリティとか調べてたら「見にくいHPの例」として例の愛生会のページが紹介されてて→その繋がりで愛生会をパロったアニメの公式サイトに飛んじゃって→そのアニメがけっこう面白そうだったんで、原作マンガどっかに売ってたら買うかもです(着地点)。

蛇比礼

Category:山岸凉子

蛇比礼(へみのひれ)
1985年

鏡よ鏡…(ぶ~けコミックス ワイド版)』(集英社)
山岸凉子恐怖選〈4〉汐の声(ハロウィン少女コミック館)』(朝日ソノラマ)
自選作品集 月読(文春文庫ビジュアル版)』(文藝春秋)
に収録。



「知ってる? 虹がかかるのは龍が空へ昇る姿だというのを」

父親が死に、孤児となった少女・相馬虹子(にじこ)は叔母の家に引き取られた。
しかし、気のふれた父に育てられた虹子は、その異常なまでの妖艶さで周囲を狂わせていく。


あからさまに危険なオーラを放つロリータもの。
子供の頃、家の本棚にこの作品が入った『月読』があって、これを初めて読んだ時は私もまだ子供だったのですが、「これはなんかイケナイマンガだ」と思って、コソコソ読んでました…。(ていうか『月読』での収録順が蛭子→蛇比礼→月読という子供には強烈すぎるコンボだった…)
同じくロリ子の『星の素白き花束の…』の夏夜ちゃんよりさらに7歳も若い、8歳の虹子ちゃんが妖しすぎる…! ほんとに小学校行ってんの!?

本当に85年〜86年あたりの山岸作品は何だか神がかって恐ろしい作品ばかりだなぁ…。
他も、星の素白き〜とか蛭子とか馬屋古とか時じくの〜とか常世長鳴鳥とかわたしの人形〜とか瑠璃の爪とか鏡よ鏡とかでしょ?
山岸先生、変な方向に脂乗ってます。この年代。
何だっけ、この頃って山岸家の鬼門が開いてた頃だっけ…? 違うか。(←全集17巻末のインタビューを取り出して確認)

黒い着物に切れ長の一重、妙に大人びた口調の妖艶な美幼女(※ただし主食は生卵)・虹子が現れてからというもの、従兄の男子高校生・達也は淫猥な蛇に呑まれる夢ばかり見る。
真っ白でヒンヤリ冷たく、スベスベした長いもの…それを虹子の細い体と重ね、徐々に虹子をまともな目で見られなくなっていく達也。
虹子の、熱いお風呂を嫌がる、食事を取らない、生卵を大量に飲むなどの異常な点も気にはなったが、達也がそれ以上に気になるのは、母の恋人の平山がいやに虹子になれなれしいことであった。そして…。

虹子? なんでおまえが!?

「大好き達也さん 平山さんよりもパパよりも」

パパ? こんな事を自分の父親ともやったのか

気のふれた虹子パパは蛇神信仰でもしてたのかなぁ…。
そして、食の嗜好がおかしいという点は虹子ちゃんも夏夜ちゃんも共通事項なのか。不気味。

同じようなロリータ居候話『星の素白き~』の夏夜ちゃんみたいに「頭おかしい父親に間違った倫理観を植え付けられてしまった少女」という悲哀は、虹子ちゃんがあまりに人間らしくないせいで(ほぼ蛇)あまりないのでその点は安心。
ママと酒井真弓はちょっとかわいそう。ママも完全にいい人なわけじゃないけど、息子のことはそれなりに気にかけてたみたいだし。真弓ちゃんに至ってはマジで立場ないよね。ていうかこの話、虹子以外の女立場ない。

最後の方の、虹子との情事に明け暮れてゲッソリしてる達也が、昭和の「自涜ガ青少年ニ与エル悪影響ノ図」みたいでちょっと笑いました。
それにしてもカジュアルな服を着だした虹子のガッカリ感ったら。

…最近、山岸作品記事に「エロス」「自慰」タグを増やそうかと真剣に考えている。

メタモルフォシス伝

Category:山岸凉子

メタモルフォシス伝
1976年

メタモルフォシス伝〈1〉(花とゆめコミックス)』(白泉社)
メタモルフォシス伝〈2〉(花とゆめコミックス)』(白泉社)
山岸凉子全集〈22〉メタモルフォシス伝(あすかコミックス・スペシャル)』(角川書店)
メタモルフォシス伝(秋田文庫)』(秋田書店)
山岸凉子スペシャルセレクション〈14〉メタモルフォシス伝』(潮出版社)
に収録。



もうれつ受験校にあらわれた おかしなあいつ
蘇我要の行くところ 風が起これば雲を呼び 花の嵐がきにかかる


都内の某受験校にある日転校してきた不思議な少年・蘇我要
毎日勉強勉強でピリピリしている学校で、それぞれに問題を抱える久美新田小山大田原
蘇我はその不思議な力で、彼らを、学校を、少しずつ変えていく。
全国の高校(ハイスクール)の受験生よ! 転身(メタモルフォシス)せよ!!


「歳をとりたいとは思わないけれど 試験や宿題のない歳になりたいなあ」
「答を求められたなら それに答えるよう万全を期さなくちゃならないのさ」
「入ってから考えます。いまはただ勉強するのみです」
「こっちは花よめの持参金がわりに大学いくんじゃないんだからな」
「ねえあなた こわくないの いまこの2時間にも他の連中はせっせと勉強してんのよ」

不思議な能力を持ったあっかるい謎の少年・蘇我要を狂言回しに、日本の受験のあり方や学校教育制度に対して疑問を呈する、短気連載作品。
問題提起の内容は昔から多くの人が抱いているのとほぼ同じだと思うので割愛するとして、(←私自身、幼少時に日本の学校教育に疑問を抱いて小学校退学したりしてるので、語りだすとものそい長くなってしまうので…)
ストーリーの主軸は、厳しい受験・テスト・宿題に心の底では疑問を抱きつつも、目の前の受験を突破するために朝も夜も勉強せざるを得ない登場人物たちの問題を蘇我が解決する、とかなんかそんなかんじです。

・自他ともに認める劣等生だけど、人間的感覚は多分一番まともな久美(本来文系なのに親の期待に反発できず理系を選択)。
・クールな優等生だけど家庭に問題を抱える新田(テストのあり方がおかしいのに気づきつつ好成績を収めるバランス派?)。
・本当は音楽が好きなのに、周りの呪文に流されるままにぼんやりT大受験を目標に据える小山(しっかりしろ)。
・典型的な学歴至上主義で嫌われ者のガリ勉眼鏡、大田原(しぬな)。
・新田と同じく、割り切って自分の目標のために勉強に励む紅子(唯一、最初と最後でそんなに変化なし)。

冒頭ではみんなこんななので、読んでてモヤモヤ。でも蘇我くんの活躍で徐々にみんなも読者もスッキリしてきます。
私が感情移入するキャラはやっぱり劣等生の久美(クネ)かな。
他の山岸作品にもよく出てくる気弱で自信のない性格で、元々文系なのに親に反抗できず苦手な理系を選択し続け苦しむ少女。
文学や美術や音楽や美しい風景なんかに感動する豊かな感受性を持っているのに、自分の意見をハッキリと言えず、周りに流され、よりによって自分の長所を全然生かせない医学部に進学すべく頑張っちゃう(でも劣等生)という、すごい辛そう&もったいない子だったのですが、蘇我くんのおかげで変わります。がんばれ。
勇気を出して数学・物理の講習を受けなかった久美が、学校を散歩して蘇我と会話するシーンが好きです。

こうしてひとまわりしてみると 学校もいいところなのねえ
あのドングリの幹の影もステキだし 花壇だって それに…
今までぜんぜん気づかなかった (中略) なんだか泣けてきちゃう
あたしってバカみたい こんなことに気がつく心のゆとりもなかったなんて
あたしって学校には勉強以外 なあんにもないって思ってた
今 あたし16歳… もうすぐ17歳になっちまう
二度とこない16歳に 勉強だけしか見つめてなかったなんて! あたし泣けちゃう


「見てごらん あの暗くて暑い教室でみんなのやってること
きっと きみの今の気持ちに気がついていない人もいっぱいいるんだよ
もしくはわかってても 頭の中だけで……かな
今のきみのように泣けるほどそのことに気がついてる人は少ないよ きっと
ずっと大人になってから くやしい思いをしながら気がつくんだ
今気がついたきみはしあわせだね


「不思議ねえ あなたって… ずいぶん人の心を理解してくれるのねえ 乙女の感傷って言っただけなのに」
「こういうことを理解することを教室では教えてくれないよね
あそこでは点数をより多く取る人間が頭がよくて値打ちがあるんだ
それが間違ってるとは言いきらないけど ただ 人間 それだけじゃないよね」

「ええ!」

でもこの後、久美はそのことを紅子に話したら逃避とか言われます。
この紅子って子が何気にくせ者で! この作品の中で唯一あんまり成長のないキャラなのですが、変わるほど元々問題のあるキャラじゃないといえばそうなんですが、なんかこう、実際の学生の中にいそうな絶妙にリアルなキャラクターなんですよね。
目標のために勉強は頑張るし、成績も良い。受験に意味があるのかはわからない。今はただ、目の前の受験を突破するだけ。
受験への疑問や、ましてやそれを変えるなんて大層なことは未来の人々にお任せします。
今この受験戦争まっただ中に疑問を呈するなんてのは逃避・敗北でしかないわ。という、こういった論調でいつも久美の発言や久美が気づいた感動を悪気なく否定したりします。
久美も、クールかつ理路整然とした紅子の言い分に上手く反論できずに口ごもってしまう。
だがそもそも久美と紅子は真に意思の疎通ができているのか? このモヤモヤするかんじ、実際に人と話しててもよくあるなぁ…。
個人的にこの作品で一番モヤモヤするのは久美と紅子の会話のシーンです。こいつらなんで親友なんだろう…。
まあとにかく、久美がんばったよね。
私 医学部へ行くのとは違う形で親孝行しますから…

あとは小山が多少しっかりしたり、大田原の勉強ノイローゼを蘇我が何とかしたり。新田の心の闇を何とかしたり(なげやり)。
蘇我の暗躍のおかげで新田がお兄さんに少し優しくなるとこ好きです。あのお兄さんそんなに悪くないよね。

蘇我くんのもうれつ受験校改造計画、最後のシメは学校祭の麻雀同好会設立。
最も難関と思われた教師陣の懐柔を一日で完了するとは…。蘇我、おそろしい子!

「ぼくはこれからもずーっと きみたちといっしょだよ 一生」

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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
アオイホノオ
おいピータン!!
大奥
カルバニア物語
きのう何食べた?
海月姫
たそがれたかこ
トクサツガガガ
ドリフターズ
ドロヘドロ
HUNTER×HUNTER
etc.