裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

顔の石

Category:山岸凉子

顔の石
1991年

牧神の午後』(朝日ソノラマ)
山岸凉子スペシャルセレクション〈7〉常世の長鳴鳥』(潮出版社)
に収録。



30の大台に乗った妙子は「42の再婚のオジンでしかも中2のコブつき」と結婚した。
結婚相手の平山の娘・千愛(ちえ)は明るく素直でしっかりしたいい子で、妙子のことを「ママ」と呼んでくれる。
順調な結婚生活のように思えたが、平山家では不思議な現象が起こるようになる。


山岸先生のポルターガイストもの。
揺れるコップ。部屋の物音。散る花。飛ぶ座布団。
普通にカレー食べてる千愛ちゃんの横で座布団がプカプカ浮いてる1コマはなんかシュールです。
テーマのわりには描き方が怖くないのがありがたい作品。
妙子の夢に出てきた真っ赤な石炭ストーブと白無垢の花嫁は何の象徴?

「お父さん お母さんに約束したじゃない
他の誰とも結婚しないって!!」


千愛ちゃんが「お父さん心当たりない?」とか「お母さん怒ってる」とか言ってたのに、平山パパも鈍いですね。

「わたし…良い子で成績のいい千愛ちゃんを望んでいるのじゃないのよ。
それに千愛ちゃんのお母さんの代わりになれるなんてうぬぼれてもいないわ。
だけど 千愛ちゃんとはお互い思っていることをズケズケいえる
親友のようになりたいと思ってるの」


最後は妙子・千愛二人のお料理シーンというハッピーエンド。よかったー。
こういう、奇妙な出来事が起こりつつも悲惨な事件につながらない山岸作品って珍しいかも?
ポルターガイストは思春期の子供が起こすことが多いというのは有名ですが、「その家の霊が子供のエネルギーを利用する」という説は初めて知りました。

そういえばタイトルの「顔の石」の意味が謎です。検索しても「変な顔の石見つけた」みたいな記事ばかり引っかかるのです。

※タイトルについて追記(2010.8.23)
『山岸凉子スペシャルセレクション〈7〉』の創作秘話より

予定していたストーリーと全然違う内容になったので、
中身とタイトルがまーったく関係なくなってしまいました。

あ、そうなんだ。

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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
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大奥
カルバニア物語
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etc.