裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

シュリンクス・パーン

Category:山岸凉子

シュリンクス・パーン
1976年

メタモルフォシス伝〈2〉(花とゆめコミックス)』(白泉社)
シュリンクス・パーン(ロマンコミック自選全集)』(主婦の友社)
山岸凉子作品集〈9〉傑作集3 黒のヘレネー』(白泉社)
黄泉比良坂(ボニータコミックス)』(秋田書店)
山岸凉子全集〈30〉愛天使(あすかコミックス・スペシャル)』(角川書店)
自選作品集 シュリンクス・パーン(文春文庫ビジュアル版)』(文藝春秋)
山岸凉子スペシャルセレクション〈5〉天人唐草(あすかコミックス・スペシャル)』(潮出版社)
に収録。



その一 オールド・バターシー・ハウスの所有者となる者は必ず当館に居住すべし
その二 パーン一匹飼育すること


大学を卒業したばかりの新人小説家オシアンは、亡くなった叔父の屋敷を受け継ぐが、そこにはシュリンクス・パーンと名乗る謎の少年がいた。
オシアンとシュリンクスは奇妙な半同居生活を始める。


山岸先生お得意の、神話から想を得た短編。
面倒見のいい兄ちゃんのオシアンが牧神パーンの面影を持つ中性的な少年シュリンクスにプリンを食べさせてやったり文字を教えてやったりする、どちらかというとほのぼの系のお話です。ラストは(予想してたけど)とある事実が発覚してハッピーエンド。

私的には話に登場しないにも関わらず濃いエピソードを残す変人チャールズ叔父という人物の方が気になってたりします。30年間家から出なかったりシュリンクスに自分の厭世観すり込んだり自分をパーン族という設定にしたり人間を一匹と数えたり…。いいキャラしてるぜチャールズ叔父。

オシアンに出会うまで、偏屈者のチャールズ(大きいパーン)に飼育されていたシュリンクスの
「人に愛してもらえない人間をパーンっていうんだって」
という言葉が物悲しいです。結局この子の出自は出てこずじまいでしたね。

それにしても山岸先生は妖精っぽいヒラヒラした絵を描くのが上手い。
山岸先生の描く半分裸みたいなギリシャ神話系の衣装が好きです。

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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

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