裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

ハーピー

Category:山岸凉子

ハーピー
1978年

ハーピー(サンコミックス)』(朝日ソノラマ)
山岸凉子恐怖選〈2〉メデュウサ(ハロウィン少女コミック館)』(朝日ソノラマ)
『トップレディカラーシリーズ 山岸凉子』(朝日ソノラマ)
山岸凉子作品集〈7〉傑作集1 スピンクス』(白泉社)
山岸凉子全集〈23〉ドリーム(あすかコミックス・スペシャル)』(角川書店)
自選作品集 天人唐草(文春文庫ビジュアル版)』(文藝春秋)
山岸凉子スペシャルセレクション〈1〉わたしの人形は良い人形』(潮出版社)
に収録。



最初それに気づいたのは 臭いだった!

高校生の佐和春海は、同級生の川堀苑子にだけ、死臭のような奇妙な「臭い」を感じるようになる。
死臭を振りまきながら自分を誘惑する苑子を、佐和は女面鳥獣の化け物「ハーピー」なのだと思うようになり…。


最初に読んだ時は思いっきり騙されました! 『キルケー』みたいな「少年が化け物に襲われる話」かと思いきや、実は…。思春期の恋心と受験ノイローゼが織りなす狂気のハーモニー。こういうの大好きです。

佐和は授業で「ハーピー」の話を聞いて以来、川堀苑子の背に蝙蝠の羽根が見えるようになり、彼女のことで頭がいっぱいになってしまいます。

蝙蝠のことをかわほり……川堀ともいうし
はどうかすると と似ている


などと言いながら紙に苑子の名前を書きまくる佐和。キてます。
佐和を誘惑する苑子の流し目が妖しいまでに艶っぽい!

最初からずっと佐和の一人称で語られてきた物語が、ラスト6ページで一転。
『夜叉御前』もそうですけど、山岸先生は主観的視点から客観的視点に切り変わる瞬間を描くのが最高に上手いですよね。

「ハーピーを調べれば調べるほど 彼女にピッタリあてはまって
ええ ぼくにだけはわかったんです。
ぼく ほっとけないと思ったんです」

HOME

柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
アオイホノオ
おいピータン!!
大奥
カルバニア物語
きのう何食べた?
海月姫
たそがれたかこ
トクサツガガガ
ドリフターズ
ドロヘドロ
HUNTER×HUNTER
etc.