裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

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コードネームはセーラーV

Category:少女マンガ


美少女戦士セーラームーン』の母体となった作品です。
主人公は『セーラームーン』でセーラーヴィーナスを勤める愛野美奈子ちゃん。
わりとシリアスでファンタジックな要素が多かったセーラームーンとは違ってコメディ色の強い、「美少女仮面ポワトリン」的な雰囲気がだいぶ濃い単独バトルヒロインものです。

このキッチュなかんじがツボです。赤ゴーグルが怪しい…w


──ああ…っっなに!? これは……!!
──解放されるわ! 力が みなぎる!!
ムラムラしてくるわ!

(美奈子・初変身の感想)

しゃべる白猫・アルテミスと出会い、不思議なコンパクトを授かって、正義の戦士・「セーラーヴィーナス(コードネームセーラーV)」として悪と戦うことになった愛野美奈子(こっちではまだ中1)。
性格は月野うさぎとほぼ同じですが、うさぎより活動的&えらく身軽だったりアイドルマニアだったりと、うさぎより少々ぶっ飛んだキャラクターです。あ、あとうさぎほど泣き虫ではない。

『セラムン』ではちょこっとしか活躍しなかった三日月型コンパクトの全貌が明らかに。
なんで金星なのに「三日月」かというと、金星は月と同じように満ち欠けする星だからだそうですよ(『セラムン』でヴィーナスがセーラームーンの影武者設定だったのもここから来てるらしい)。
設定では「誰よりも強くキレイな女の中の女」なのに、決して美奈子が「美少女」という設定ではないのが前から不思議で。でも少女マンガの主人公たるもの読者の自己投影を考えると美少女というわけにはいかないんだろうなー。


ある日、謎の美少女アイドル「パンドラ」がテレビ越しに町中の住人を洗脳します。
学校のみんなの様子がおかしいことに気づいた美奈子。先生すらも青い顔でブツブツ言ってます。怖いです。
「授業なんて……こんなコトしてる間にテレビ見なきゃ……」
テレビ!? 先生のよーすもヘンよ

先生…アイドル番組見てたんだ…。

「美奈! ボスから緊急指令だ!」
『セラムン』と『セーラーV』の最大の違いは、セーラーVに指令を下すボスという上司の存在です。結局最後まで正体が明らかになりませんでしたが、いい年したオッサンだといいなあ…。敢えてタキシード仮面みたいな若くてカッコイイ男性じゃなく!
「アイドル・パンドラとは仮の姿。あれは世界征服をたくらむ悪の権化だ!」
『セーラーV』世界の敵はなんだかみんなアイドルという妙な設定。

セラムンと同じく「ペン」が便利アイテムです。携帯電話のなかった時代の発想って面白い。

「三日月パワー トランスフォーム!
──婦人ケーカンにチェンジ!!」

美奈子は警官に変身してアイドルチャンネルに乗り込みます。ちゃんとアッコちゃん的(もしくはキューティーハニー的)変身カタルシスを踏襲してますね。

「ムーンパワー トランスフォーム!」
Vちゃんの変身呪文は「トランスフォーム」なんですねー。メイクアップより男らしい。
(何となく「メタモルフォーゼ」は女児向け、「トランスフォーム」は男児向けというイメージが。トランスフォーマーの印象かな)





 「正義の戦士 セーラー服美人戦士
 セーラー・ヴィーナス!!
 ただいま参上!」






セーラーV、初名乗り。うーん、「戦士」がかぶってるあたり、まだ決め台詞がこなれてないかんじが…。
この時はまだ「セーラー服美人戦士」なんですね。美少女じゃないんだ。
このソフィストケイトされてないコスチュームがまた怪しくていいんだ…(セラムンも発案段階ではけっこうひどかったですがw)。このベタさが少女マンガというより東映魔法少女コメディに近くて好き。

「わがどれいたちよ! やっておしまい!!」
セーラーVのいいところはちゃんと肉弾戦があるところ! やっぱりアクションシーンがあると見ててスカッとするなあ(『セラムン』でのヴィーナスは能力が半端で可哀想だったのもあって余計に…)。
Vちゃんは蹴りビームも出しちゃいます。





 「クレッセント・ビーム!!」
 か、仮面ライダー1号!?






コンパクトからビームを放つVちゃん。
この三日月コンパクトは変身以外にもビーム出したりブーメランにされたりシャワー降らせたりと、かなり酷使されてます。なんでロッド系の武器を出さないんだろう。


「くっ くそー またセーラーVに先をこされたかっ」
「ああっ あたしのVちゃん
やっぱりやっぱりだれも正義の戦士のあなたにはかなわないのよっ


『セーラーV』には悪人の逮捕をセーラーVに横取りされて悔しがるエリート警察官・若木トシオ
そしてセーラーVの隠れファンである警視総監・桜田夏菜が登場します。

セラムンと似てるようで違う、このへんの設定がけっこう好きなんだよなあ…。若木警官はキャッツアイの内海俊夫とかセイントテールのアスカJr.系のキャラですね。
ちなみにこの長官はセラムンに出てくる桜田春菜センセの妹です。


『セーラーV』の中で、私のお気に入りは第5話「ダーク・エージェンシーの陰謀編」
全編通して「アイドル」が重要キーワードのこのマンガ(美奈子の将来の夢もアイドルです)、悪の組織「ダーク・キングダム」は「ダーク・エージェンシー」という直属の芸能会社まで持っています。
その会社からあらゆる年齢層向けの(悪の)アイドルを次々と送り出し、全世界を洗脳して世界を征服するという恐ろしい計画なのです(……)。

最近の美奈子のお気に入り美形男性アイドルトリオ「ダーク・ガイズ」も当然敵組織のアイドルでした。名前に「ダーク」がついてる時点で気づけよ…。
町中の人々がダーク・エージェンシーのアイドルの歌声に洗脳されていきます。お約束通り、生気のない顔でブツブツ言う洗脳された人たち。
「このパターンは…!!」
パターンて言っちゃったよアルテミス。

洗脳された親友のひかるちゃんが落としていったCDを拾った美奈子。
こっこれはっ…! おこづかいがなくてかえなかった
ダーク・ガイズのあたらしいCD……!! きっ ききたいっ!!

美奈子はオタク少年天野のCDプレイヤーを奪い、いそいそとCDを再生し始めます。すると……


 ♪ダークゥ ダークゥ
 ダークエージェンシー♪



まぬけな歌と共に謎の超音波が!





 「んん……ん
 ダーク・エージェンシー ばんざあぁーい






洗脳されかかる美奈子! 危うしセーラーV!
この後アルテミスがプレーヤーを止め、「敵の思うツボにはまってどーする」と叱りますが、美奈子は「あたしは自分から立候補して正義の戦士になったわけじゃない」と逆ギレ。そんなにCD聴きたかったのか。
「それにあたしは敵のことについても! 自分のやとい主についても!! なあーんにも知らない!
アルテミスはぜんっぜんおしえててくんないじゃないっ!」

正義の戦士セーラーVって雇われだったの!?

そこでアルテミスに連れて行かれるゲーセンの地下の司令室は『セラムン』と同じ司令室です。
『セラムン』のあの司令室のどっかでボスがセーラー戦士たちの話を盗み聞きしてたりしたら面白いなー。

この回で初めて美奈子は『セラムン』の主人公・月野うさぎとゲーセンですれ違います。
この後『セーラーV』は徐々に『セーラームーン』と合流していきますが、個人的にはやっぱり初期のベタな正義のヒロインなノリが好きでした。

ちなみにこの回の口上、
あるときは女陸軍兵 またあるときは新人美人アイドル
その実体は……

コードネームセーラーV! 正義の戦士 セーラー服美人戦士
セーラー・ヴィーナス参上よっ!」

完全にキューティーハニー!
どうせなら「正義の戦士、セーラーV」(←この「さ」が重要)って言って欲しい。



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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
アオイホノオ
おいピータン!!
大奥
カルバニア物語
きのう何食べた?
海月姫
たそがれたかこ
トクサツガガガ
ドリフターズ
ドロヘドロ
HUNTER×HUNTER
etc.

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