裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

トップ・オブ・ザ・スーパーレジェンドまとめて感想

Category:雑記

45号:岸本斉史『ベンチ』
ベンチっていうか野球っていうかってかんじの読み切りでした。なんで全キャラ付け鼻付けてるんだろう?
話は…フツー。普通以外に特にないです。
赤マル(今はNEXTか)の新人の読み切りのような「これでイッパツ当てなきゃ! ここで読者の心をつかまなきゃ!」で見開きドーン!やっちゃったー!みたいな雰囲気はなかったですね。
逆に言うと読み切り特有の「一発盛り上がり感」がなかったような…。私だけかも知れないけど何故か「連載第3話目」くらいの温度に見えた。何でだろ。もっとはっちゃけてもいいんですよ岸本先生!
あとウンコウンコ言ってた奴は何だったんだ。ギャグか。


46号:空知英秋『ばんからさんが通る』
空知先生の一目見て親近感わくキャラ作りはすごい才能だと思うのです。
舞台はサイバー化の進んだ日本ということで『銀魂』とちょっと似てるかな。学園ものです。不良です。番長もの大好きです。
「その昔伝説を作ったすごい奴が現代に再び蘇る」という、すでに確立されたひとつのジャンルのストーリーながら(蘇った主人公が子供の姿なとことかゼンキっぽいな)、ちゃんと面白いです。焼きそばパン焼きそばパンうるせえw
とはいえ最近の銀魂と同じく情報量がちょっと多すぎるのが若干気になりますね。サイバー化した時代、おニャンコ、旧世代の不良の過去と要素が多くて、登場人物の名前がドラえもんのパロディだったことに気づいたのは初読みから4日後でした。じゃあどれを削ればよかったかって言われても困るけど。マンガって難しい。
カッチカッチに氷漬けになってる番長を見て「XANXUS様!」と思ったのは私だけでいい。
最後の「雷電を操れるようになったけどそれもあんま気にしてなかったな?」の一コマがツボに入って爆笑しました。何だこのあっさりした解説w
空知先生は登場人物の強さを設定固めでアピールしようとしないところがバトル描きとして上手いと思います。
「青春」がキーワードって『13』もそうだったなー。最後の「青春をさまよう獣」の一文が好きでした。今作の合間に入る名言も、時間経過の仕切りの役割をしてて上手い。
情報量多すぎなのと作家性出すぎなのを除けば今回の読み切り祭の中では一番面白かった。銀魂のコミックス末に収録望みます。


47号:許斐剛『Moon Walker LTD』
恐る恐る読んだんですが、意外とちゃんとしてるじゃん。テニプリでの無我っぷりが嘘みたいだ…!
「主人公がトリッキーな俺様」なのはいつものことだからいいとして、何かこう…意外とちゃんとできてた。予想より普通にできてた。
あのテニプリの作者…というよりテニプリを最終的にあんなかんじにしてしまった許斐先生をいろんな意味で心配してたんですが、なんか…予想以上にちゃんとしてた(何回言うねん)。
なんか架空の国で活躍するカッコイイ男、というわっかりやすいお話。こういう壮大な設定の方が天衣無縫な展開になった時にごまかしが効くからいいのかもと思ったりした。
刑務所が舞台というのはジョジョ6部みたいでけっこう好き。全編通して刑務所の中だったらもっといいけど。
「素敵じゃない奴!」という妙な台詞回しもまたコノミンらしくて懐かしい。
女キャラを出す気を微塵も感じないあたり、さすがコノミンというところです。部下の女装の意味は!?
新人の読み切りに超ありがちな「可愛い女の子を助けるために主人公が何かする」というテンプレはこの人に限っては絶対向いてないからな…。
なんか予想外に面白かったんですが、連載で読みたいかは微妙。許斐先生のキャラの立たせ方魅せ方は天才的なので、登場人物いっぱい出せばけっこう面白くなるかも。


48号:うすた京介『ポー』
うすた先生のギャグはこんな可愛らしい主人公でもやっていけるのか? どうなんだろ。話はストーリーマンガでもいけそうな。
個人的にはマンガの中のキャラが「こいつは○○なキャラ」みたいな台詞を言うのは好きじゃないです…。「マンガの中に出てくるマンガオタクキャラ」にも似たモヤモヤ感を抱く。
「ウチの父ちゃんポー・クビッツ!」。「おまえの母ちゃんデーベソ」みたいだー。
一番笑ったのは書き文字で「ガビーン」て書いてあると思ったら「ゴメーン」だったとこ。
ところどころ面白かったけどやっぱり私はジャガーさんが好きすぎる。


49号:秋本治『SUCCEED』
最初から期待してないです…。最後の6ページで驚きはしたものの、内容がちょっと薄いかんじ。情報量をばんからさんと足して二で割っておくれー。
最近のこち亀見てても(←読んではいません)思うことだけど、秋本先生は「自然を大切に」とか「この美しい○○の残していかなければな」みたいな教訓めいたものを入れないで普通に描いた方が絶対面白いと思うんだ。今回くらいならいいけども…。


50号:鳥山明『KINTOKI -金目族のトキ-』
ストーリーは普通ながら、漫画のセンスと構図の上手さだけで充分読ませるあたり、さすが鳥山先生パネェです。やっぱりこの人はバトルの描き方がすっごい上手いわ。
いきなり子作り前提の結婚を迫るのって美少女落ちもの系に多い出会い方だよなー。少年誌で男女逆バージョンは珍しい。
「金目族の特別な力はとんでもない戦闘力…!」ふつうだー! 言われなくても想像つくわそんなん!
主人公が小さいわりに19歳というところが私的に高ポイントでした。鳥山作品の主人公は本当に主人公にしか見えないビジュアルしてるのがすごいなあ。
今回の企画で一人だけハガキに「この作品を連載で読みたい」の項が無い…。そして元週刊連載マンガ家とは思えない目次コメントにちょっと笑いました。
どうでもいいですが、敵サイドのネーミングが私が今描いてるマンガの敵キャラの名前と完全にかぶっててびっくりしました(ベリーネタ)。鳥山明に一歩近づいたよ。


やった! レベルE地上波放映だ! おめでとう自分!
深夜でも見るよ! でも真夜はあんな顔じゃないよ!

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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
アオイホノオ
おいピータン!!
大奥
カルバニア物語
きのう何食べた?
海月姫
たそがれたかこ
トクサツガガガ
ドリフターズ
ドロヘドロ
HUNTER×HUNTER
etc.