裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

マンガ世界における天才キャラ

Category:研究未分類

いろいろなマンガの中で「天才」として描かれるキャラ達の描かれ方を調べてみました。
「天才」って描くの難しいと思うんですよ。だってぶっちゃけマンガ家さんのほとんどは「天才」ではないわけじゃないですか(マンガの天才とかそういうのは抜きで)。
おそらく一般人レベルのフツーの頭脳を持ったマンガ家が考える「天才の天才的な行動・言動」というのはどのくらい天才に見える演出なのか。なんか現実の天才とはだいぶ違う気がする。
料理の天才・テニスの天才・麻雀の天才などは除く。発明の天才も微妙だけど除きます。



天才いろいろ


とりあえずいろいろな天才キャラをてきとうに羅列してみます。
なんか天才は冷静で一匹狼な印象があるのか、明るくて活溌なキャラは少なめ。


夜神月(DEATH NOTE)

初登場17歳。優等生でイケメンで弱点なし。
・とりあえず成績優秀。毎回学年トップ、全国共通模試全国1位をキープ
・その後は東大(東応大学)生。全教科満点で首席入学!
・スポーツもできる
その他の天才的行動はキラとしての戦略・Lとの頭脳戦の数々など。個人的には月は万能すぎていささかリアルさに欠けると思います。もっと欠落した何かを!
『バクマン。』といい、大場原作の作品の頭いいキャラは東大に通ってること多し。


L(DEATH NOTE)

世界一の探偵。25歳。月のライバルなくらいなので、基本スペックは月と同じ。
・東大(東応大学)生。全教科満点で首席入学!
・クラッキングもできる
・スポーツもできる
デスノートは推理・心理戦・頭脳戦が多いので、どこがどう天才なのか説明しにくいのですが、月を追って東大に入学(もちろん月と同じく入試全教科満点)するあたりからして、学校の勉強もできるタイプの天才なのは間違いないです。
しかし月と違って普段の行動が常人離れしてるので「ただの秀才ではない」感が出ていて良いと思います。尋常じゃない甘党ぶりとか。
このLの後継者を担う天才児を育てるための養護施設もあり。
『FILE No.15』では「幼少時に株に興味を持ち、ワタリの資産を2万倍に増やす」などのエピソードもあります。本物か捏造か。


水野亜美(美少女戦士セーラームーン)

中学2年生。セーラーチームの参謀。昔の作品だからか少女マンガだからか、天才描写は地味かつ微妙。
・とりあえず成績優秀
・異名は「模試荒し」。全国模試全教科満点で一位
・初めてプレイする格闘ゲームを1番のスコアでクリア(…)
・街中で戦いが始まっても、周りを破壊しないよう「超次元空間」を現出できる
そしてやっぱり周りから敬遠されがち。
こんな天才少女ですが、中学も高校もあのアホのうさぎちゃんと同じです。花輪くんがまる子ちゃんたちと同じ公立小学校に通ってることくらい謎。ちなみに理想の男性はアインシュタイン様。


高嶺清麿(金色のガッシュ!!)

中学2年生。少年マンガで主人公が天才キャラというのはなかなか挑戦的。
・とりあえず成績優秀
・「簡単なかけ算(829,735×961,527)」が暗算で解ける
・戦略がすごい
・魔界の文字をすぐに覚える
など。
天才すぎるせいでクラスから浮き、天才すぎるせいで毎日つまらないと思っていた時期もありました。


デュフォー(金色のガッシュ!!)

冷静沈着で感情のない天才。
どんな状況や疑問や謎でも、瞬時に最適な「答え」を出せる「答えを出す者(アンサートーカー)」の能力を持つ。生まれつきのその能力のせいで、子供の頃に非人道的な研究施設の研究対象にされてました。
口癖は「お前、頭が悪いな」。


アッシュ・リンクス(BANANA FISH)

17?18歳。ニューヨーク・ダウンタウンを束ねるインテリ不良少年。
悪魔のような頭脳と絶世の美貌とカリスマとゴルゴ13並の射撃能力を兼ね備えた万能主人公です。弱点ほぼなし。
ちなみに同作者の『YASHA』の主人公・有末静も天才かつ美形のデザイナーベビーという、似たようなキャラです。


秋葉流(うしおととら)

法力僧でバイク乗り。大人。
・努力しなくても何でもできる
・小学生の時に灘高(偏差値の高い進学校だよ)の数学の入試問題を解く
・スポーツも万能
・鍛えたら鍛えた分だけ筋肉がついてモリッモリになる
あまりに何でもできる才能のせいで達成感のない人生を楽しめず、心に風が吹く人になってしまいました。天才キャラには天才ゆえの空しさがついて回ることが多いです。


夏木勝幸(天才ファミリーカンパニー)

高校2年生。作品自体「天才」がテーマなので、他にもいろんなタイプの天才がでてきます。主人公の勝幸は主に経済・株・経営に特出した頭脳の持ち主。でも比較的万能。
・やっぱり成績優秀
・ラジオと辞書だけで英会話をマスター
・株の売買が上手い
・速読ができる
・読んだ本の内容とページを完全に覚えている
なんか地味。将来の夢はハーバード大学に進学すること。


水野唯香(天才ファミリーカンパニー)

『天才?』の天才キャラ2。数学とパソコンに特出した天才美少女。
・台湾マフィアが奪いに来るほどの素晴らしいセキュリティシステムを開発する
・人間電卓。17565×1340とか一瞬で解答できる
この娘は数学分野で天才な代わりに「漢字が読めない」というマイナスポイントがあります。
何か欠落したものがあるとリアルっぽくて良い。


アミィ(天才ファミリーカンパニー)

『天才?』の天才キャラ3。12歳で大手バーガーショップの社長を務める天才少女。
あまり作中での天才らしい天才描写はないですが、子供の天才キャラらしく「飛び級」をしてます。12歳にしてハーバード大卒。
飛び級キャラといえば『あずまんが大王』の美浜ちよちゃんから流行った感がある。


アル・ボーエン&ジェフ・ボーエン(ARMS)

7歳くらいの双子の天才少年。
エグリゴリの実験によって生み出された天才児。「人類一の頭脳」を自負する。
・教師に向かってポスト構造主義の問題点とその歴史的意義に関するヘヴィな論争をふっかけて教師の鼻をへし折る
・自分たちで毒ガスを調合し、自分たちをいじめた同級生を大量に殺す
・軍人の死体を蘇生させ、サイボーグを作る
ゲーム感覚で人を殺す、わりと残酷なタイプの天才少年でした。最初は。


ここまでのデータを合わせると
「一切努力してないのに東大(ハーバード大でも可)に入試全教科満点飛び級首席入学した趣味で探偵やってるクラッキングもできるスポーツ万能の冷静沈着な7歳児」あたりが天才キャラとしては最強か? なんかめちゃくちゃだけど。



論文系


「なんか難しい論文・学術書をスラスラ読み解く」というのは天才キャラによく見られる演出です。
「論文」という響きはとりあえず天才っぽい。


桃太郎(天才柳沢教授の生活)
主人公自体が天才という作品ですが、柳沢教授はマンガならではの天才らしい天才的行動はあまりとらないので、今回はその中のゲストキャラ・桃太郎くんをピックアップ。
ノーベル賞を受賞するほどの天才脳神経学・精神科学教授の子供時代は、心理学の本を面白がる二重人格者の小学3年生でした。
ユングを完璧に理解したばかりか、その理論の欠陥まで指摘してのける
「読むばかりでなく、足りない点を補完」。天才っぽい。



高嶺清麿(金色のガッシュ!!)
マサチューセッツ工科大学の首席卒業生の論文を読む
「でも…中学生に理解されちゃうんだ…たいしたことないよな…」



秋葉流(うしおととら)
中学生の時、感想文でデカルトを構造主義で批判する
これ現実だったら黒歴史ですよね。マンガだからだいじょうぶ。
上の桃太郎と同じく、「難しい文を読むだけに留まらず、内容に対して批判的意見を述べる」というあたりが天才ポイント高し。構造主義はよく批判されるなぁ。




IQ合戦!


「このキャラは天才です」ということを読者にわかりやすく示すことができる便利な言葉、それは「IQ」
天才キャラにとってはまさに戦闘力のような数値です。ちなみに普通は100前後。
…高ければ高いほど逆にアホっぽく見えるのは何故だろう…。


夏木勝幸(天才ファミリーカンパニー)
IQ170
高校2年生。
マンガの天才キャラにしては控えめな数字。ちなみにアインシュタインのIQと同じらしい。

金田一一(金田一少年の事件簿)
IQ180
高校2年生。
探偵なので「推理力がすごい」「発想が柔軟」タイプの天才。
それでいて高校の入学試験を開校以来トップの成績で合格したりする「勉強もできる奴」なのですが、普段は意欲がないのか落第ギリギリをキープ。
「高いIQ」といえばなぜか「180」という設定が多い気がします。

高嶺清麿(金色のガッシュ!!)
IQ190
中学2年生。アニメでは180でした。
5ケタのかけ算を一瞬で解答できる頭脳の持ち主。でも一度赤点を取ったこともあり。

アッシュ・リンクス(BANANA FISH)
IQ180?210
17?18歳。趣味で経済についての論文とか書く不良少年。
IQは作中の調査方法によってバラつきがあるリアル設定。

奈良シカマル(NARUTO)
IQ200(以上)
やる気のない忍者少年。作中トップクラスの頭脳の持ち主。でも鉛筆を動かすのを面倒がるため成績は悪い。
戦術は知能を生かした指揮官タイプ。

蝶野攻爵/パピヨン(武装錬金)
IQ230
2年留年の高校3年生。
入学試験では500点満点を取り、自身をホムンクルスに改造できるほどの天才だが存在感は薄かった。

我猛(漂流教室)
IQ230
小学5年生。
その優秀な頭脳でのちに大和小学校国の文部大臣に就任します。
10円ハゲに鼻たらしで、妙にどもったりするあたりはリアル天才っぽいかも。

羽柴当麻/天空のトウマ(鎧伝サムライトルーパー)
IQ250
豊臣秀吉の子孫。
天才すぎて周囲からは特別扱い、異端児扱いされ、孤独な少年期を過ごす。
天才ゆえに孤独に陥る天才キャラはいったい何人いるのだろうか。

保科恭(KYŌ)
IQ250
12歳の小学生。
学位を3つも持ってたり科学特捜科に所属してたりする。
その知識と閃きで海外では犯罪捜査に協力し、数多くの実績を挙げている。

ベルク・カッツェ(科学忍者隊ガッチャマン)
IQ280
ギャラクターの首領。
男女二人の人間が掛け合わされたミュータント。二人分の脳細胞を持っているためにIQも高い。
こういう無茶苦茶な設定もまた天才キャラの魅力。

水野亜美(美少女戦士セーラームーン)
IQ300
中学2年生?高校1年生。
その驚異的な頭脳で模試を受けまくったり格ゲーで1位を取ったりする。

ヘルガ(リングにかけろ)
IQ300
スコルピオンの参謀。
日本Jr.のフィニッシュブローを厳密に計算して物理公式に当てはめ解析し、攻略法を編み出したはずだったが、対戦相手が常にそれを上回る行動を取るため結果的に当たることはほとんどなかった可哀想な天才。

北城睦実(ケロロ軍曹)
IQ350
高校生兼イラストライター(ポエム付き)兼ラジオのパーソナリティ。
運動神経も非常に良い。珍しい明るい天才。

黒羽快斗(まじっく快斗)
IQ400
高校2年生。2代目怪盗キッド。
非常に優れた推理力や洞察力の持ち主。手品と声色が得意。

カーズ(ジョジョの奇妙な冒険第2部)
IQ400
「柱の男」の参謀。
柱の男たちの中では最も知能が高く、「究極生命体(アルティメット・シイング)」となることを望み「石仮面」を作り出した天才。

ダークアイ・Q(マテリアル・パズル)
IQ800
ひょうたんチックな水棲生物。

財前純(機甲警察メタルジャック)
IQ2500
財前コンツェルンの御曹司。
天才的な頭脳で「バイオ・ヒューマノイド」メガデスとトロイダルを作り出した。

フーディン(ポケットモンスター)
IQ5000
ユンゲラーの進化形。力技より超能力が得意。
のうさいぼうは いつも ぶんれつして しぬまで ふえつづけるので あらゆることを おぼえておける。

頭脳星人・チブル星人(ウルトラセブン)
IQ50000
これは特撮ですが、まさかのIQ5ケタなので紹介。
宇宙でもトップクラスの頭脳を持つとされている。そのためか、外観のほとんどを占める脳細胞以外は三脚状の短い足があるのみ。
本郷猛のIQ600がかすんで見えるほどの高さです。ていうか異星人の頭脳って地球の知能指数で計れるもんなんでしょうか? ちなみに同じく『ウルトラセブン』のクール星人もIQ5万です。

マンガ界で一番IQが高いのはおそらく『ギャグマンガ日和』の前野でしょう。
チブル星人よりさらに一ケタ高く
IQ5億
ここまでくるともうIQというか何というか。

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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
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etc.