裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

三色すみれ

Category:山岸凉子

三色すみれ
1973年

ひいなの埋葬(花とゆめコミックス)』(白泉社)
シュリンクス・パーン(ロマンコミック自選全集)』(主婦の友社)
山岸凉子全集〈30〉愛天使(あすかコミックス・スペシャル)』(角川書店)
に収録。



3話入りのオムニバス。3人の女性の物語です。


第1話「雫」
ルフェビュール家に住む捨て子のフロレーヌの恋と失恋の話。
多分身分違いの恋なので諦めたとかそんなかんじ…のはず。
義姉のアナベルがいかにも意地悪キャラっぽい雰囲気のわりにはそんなことはなかったのがよかったです。
しかし美人で控えめというだけで男に好かれてしまうあたり昔の少女マンガだなぁ…。

第2話「水仙」
自分の美しさを十二分に理解している傲慢な美女・オルタンスの話。
この話が一番レベル高いんじゃないでしょうか。まとまってるし主人公のキャラも立ってるし。山岸先生の描く歪んだ性格のナルシストは好きです(ヘレネーとか)。
嫌いな女に勝つためだけにその女の夫をたぶらかして奪い取ろうとする執拗さとか、少なくとも上のフロレーヌよりはキャラクターとして面白い。こういうキャラの人間性が前面に出たストーリーは私は好きですね。

第3話「あげは蝶」
天使のように天真爛漫な売春婦・ロールの話。
可愛くて夢見がちで無邪気でアメリカとアフリカの区別がついてないアホの子・ロールにメロメロになる男たちの図はまるで「天然ボケの不思議ちゃんがなぜか一番モテてる合コン」のようです。男ってこういうタイプ好きだよね…。
1話と2話は共にルフェビュールという苗字を持つ女性が出てくるので、このロールも血縁者なのかも知れません。

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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
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おいピータン!!
大奥
カルバニア物語
きのう何食べた?
海月姫
たそがれたかこ
トクサツガガガ
ドリフターズ
ドロヘドロ
HUNTER×HUNTER
etc.