裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

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食卓の魔術師

Category:佐々木倫子

photo
食卓の魔術師(花とゆめCOMICS)
佐々木倫子
全1巻
白泉社

家族の肖像 (花とゆめCOMICS) 代名詞の迷宮 (花とゆめCOMICS)



ぼくは雑踏を歩くのがこわい。なぜなら──
「人の顔と名前を覚えるのが苦手」なことがコンプレックスの高校生・黒田勝久くんが主人公の「忘却シリーズ」全3巻のうちの1巻。まだ作品解説で「倫子クン」とか呼ばれてた大昔の初コミックスです。
「前に会った人の名前が思い出せない」という、それだけの設定で物語進むのか!?と言いたくなるような主人公ですが、佐々木先生の日常系地味めミステリーなかんじのお話にはぴったりかと。


「ちょっとだけハードボイルド」
「君っ 犯人を見ただろう!?」
人の顔が覚えられない勝久が、ある日逃亡中の銀行強盗とぶつかり、警察に証言を求められて困る。
勝久のデータベース代わりの親友・三本木くんがいいキャラしてます。


「コレクター」
「思いだしましたか」
同じ学校の美少年・戸川くんがことあるごとに自分を思い出させようと迫ってくる。
さまざまな物を収集する趣味を持つ戸川の屋敷に捕らわれた勝久は、戸川の口から恐るべき事実を聞かされるのであった。
シリーズ中のライバルキャラといえなくもない戸川くん。佐々木作品には珍しい美形キャラです。髪型は花形満です。


「食卓の魔術師」
「詩子(善)は詩子(悪)とちがう…。空気の色が…ちがうんです」
両親が旅行に行ってしまい食事に不自由する黒田家に、親戚の女の子・詩子(勝久のいとこ)がやって来て食事を作ってくれるようになる。
しかし出会うたびに雰囲気の違う怪しい詩子に、勝久は恐怖を覚えはじめる。
佐々木作品に出てくる食卓風景は妙においしそうで好きです。しかしストーリーのミステリー部分が「銀行強盗」→「人体収集家?」→「化け猫!?」とだんだんおかしくなってゆきます(笑)。


「エプロン・コンプレックス」
ここから忘却シリーズではない読み切り。佐々木先生のデビュー作です。
両親が共稼ぎのため、家のおさんどんを担当する弟・章博。弟の料理が何よりも好きなお兄ちゃん・康博。
食卓の魔術師
苦労人体質の弟と意地悪な兄のお料理コメディは今雑誌に載っても人気出そうな題材。康博お兄ちゃんみたいな美形俺様キャラは今となっては珍しいです。
大学の仲間には料理をしてることをかたくなに隠す章博。この時代(80年)だからかしら。
早くお料理担当(主に兄の)から抜け出したいと思っている章博ですが、章博とそれなりにいい仲である天然美人「馬面より豚面のほうが好きなんです」の美子さんの家は実は料亭で…。
料亭の娘にあるまじき味覚オンチの美子さんのボケ加減がナイスです。
「これは──(ハッ)みそ味!!」


「プラネタリウム通信」
洋服屋で働く繁野咲子さんは同僚のひとみちゃんに何故か嫌われていた。
「仕事中に外を出歩いた」という濡れ衣を着せられながら、いつの間にか売り場での販売勝負になっていた咲子さんとひとみちゃんだったが。
後年「職場」や「ちょこっと特殊な大学」を舞台にした作品を描くことが多くなる佐々木作品。この作品もお洋服屋さんというところがまだ普通ですが、一応お仕事ものですね。佐々木作品に出てくる職場や大学はみんな仲が良くて大雑把でガヤガヤしてて好き。


「佐々木倫子の趣味の講座 乗馬」
描き下ろしエッセイマンガ。
「手綱を開くとまがりたいほうに馬の顔がむく
そして首をまげたまま直進する」

作者エッセイマンガに必ず出てくる「妹」はこの頃すでに登場してます。
馬といえば『動物のお医者さん』の馬の話好きだったなー(そういや佐々木先生っぽいモブ出てきてたっけ)。

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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
アオイホノオ
おいピータン!!
大奥
カルバニア物語
きのう何食べた?
海月姫
たそがれたかこ
トクサツガガガ
ドリフターズ
ドロヘドロ
HUNTER×HUNTER
etc.

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