裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

恐怖の甘い物一家

Category:山岸凉子

恐怖の甘い物一家
1980年

メデュウサ(サンコミックス)
山岸凉子作品集〈8〉傑作集2 ティンカー・ベル』(白泉社)
山岸凉子全集〈29〉ダフネー(あすかコミックス・スペシャル)』(角川書店)
山岸凉子恐怖選〈2〉メデュウサ(ハロウィン少女コミック館)』(朝日ソノラマ)
山岸凉子スペシャルセレクション〈14〉メタモルフォシス伝』(潮出版社)
に収録。



昭和20年代の北海道。そこには世にも恐ろしい甘党の一家が暮らしていた。
さらに恐ろしいことに、そんな砂糖漬けの一家の中でたった一人「R子ちゃん」だけは甘い物が一切食べられないという並はずれた甘い物嫌いであった…。


甘党一家の中に一人だけ甘い物ダメな子供として生まれてしまった山岸先生の幼少時のお話。
山岸先生のエッセイマンガは何気に名作が多いですが、その中でも最高傑作!と勝手に思ってます。
山岸先生の家族の甘党エピソードがすごい。

お母様「お茶など飲んで口の中の甘味を消すなんて もったいない」

お父様「この世で一番うまいものは真っ黒い羊羹だよ」

塩漬けの桜の葉だけを頼りに道明寺を食べる「R子ちゃん」超けなげ。
「子供の頃の世界なんて家族だけで成り立っていたから、自分の家の食卓がこの世の食事の全てだと思っていた」という話はすごーくよくわかります。子供の頃って自分ちが世界の基準だったものね。

し 知らなかった!! アシスタントさんに教えてもらうまで
生玉子も納豆も砂糖ぬきが本当だったなんて


うひー。「甘いお菓子が好き」くらいなら普通の甘党だけど、「本来しょっぱいはずのおかずまで甘くする」のは相当レベルの高い甘党ですよ…!(この一家、夕食がおはぎだったりするらしい)
しかし山岸先生が甘い物嫌いってことは、『星の素白き花束の…』の甘党ロリータ夏夜ちゃんの「グラスの半ば以上ジャムにしめられたロシアンティー」とか描くのしんどかったでしょうね(笑)

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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

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