裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

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メデュウサ

Category:山岸凉子

メデュウサ
1979年

メデュウサ(サンコミックス)』(朝日ソノラマ)
山岸凉子作品集〈7〉傑作集1 スピンクス』(白泉社)
山岸凉子全集〈23〉ドリーム(あすかコミックス・スペシャル)』(角川書店)
山岸凉子恐怖選〈2〉メデュウサ(ハロウィン少女コミック館)』(朝日ソノラマ)
山岸凉子スペシャルセレクション〈12〉妖精王2』(潮出版社)
に収録。



「ときどきわたしの顔をみても石にならない人間がいる」

その目で見た人間全てを石に変える女・メデュウサ
人一人石に変えるたび、メデュウサの体にはヒビが入る。
しかし世話人のニコラだけは石になることはなかった。ニコラと過ごしていると、メデュウサの蛇の髪は普通の髪の毛に戻り、ヒビもなくなった。
だがニコラが寝言で男の名を呟く時、メデュウサの髪は再び蛇に…。


リア充爆発しろとばかりにアベック達を石に変えるメデュウサ(ひとり言の多い人…)。
メデュウサは世話人(実際は単なる金食い虫の半居候)の不良娘・ニコラにだけは安らぎを見出しますが、ニコラはしょせんメデュウサの財産だけが目当ての勝手な女でした。
ニコラとベッドで過ごしている時にメデュウサの蛇の髪が普通の髪に戻って、メデュウサが「髪が蛇でないのはなかなか気持ちがいい」って言うシーンがあるんですけど、そこで「ああ、メデュウサも自分の髪が蛇なのはやっぱり気持ち悪いもんなのか」と思ったものです。気持ち悪そうですよね。
…そしてメデュウサ、蛇の髪じゃなくなると「ちょっと太った厩戸王子」っぽいです。

このメデュウサ目線の奇妙な話、他の山岸作品を読んでる人ならピンと来ると思います。そう、「メデュウサ」という設定はこの精神を病んだ女の脳内設定であって、「人を石に変える」というのは「人を無視する」のメタファーなわけです。
自分を傷つけるもの全てを石に変えて無視するメデュウサ。でもそのたびに自分のどこかにヒビが増える。
「わたしの身体はひびだらけ」のシーンのメデュウサのポージング、なんか無駄にかっこいいです。

「舞台がどっか外国」「何気にお金持ち」「世話人として来た不良娘とレズビアンな関係」…のあたりがあまり現実感ないので平気で読めますが、この話、舞台と設定がもっと身近だったら読んでて相当グサグサ来ると思います(…って『パニュキス』の感想でも書いたなぁ)。
細かいことを言うようですが、本当に、物語の舞台が日本か外国かの違いで読む方のダメージ(?)が変わってくるんですよ。やっぱり外国の話だと別の世界の話のような気がするっていうか。『天人唐草』とか普通の日本の話だったから鬱度凄まじいですもん。
あ、でもメデュウサも最後のページの絶望感は半端ないです。メデュウサの「蛇の髪」の気色悪さが存分に生かされてますね。
最後のニコラの台詞は収録本によってすごーく微妙に違ってます。

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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
アオイホノオ
おいピータン!!
大奥
カルバニア物語
きのう何食べた?
海月姫
たそがれたかこ
トクサツガガガ
ドリフターズ
ドロヘドロ
HUNTER×HUNTER
etc.

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