裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

エロマンガ・スタディーズ

Category:マンガ・創作関係



マンガ研究本の中でも珍しい「エロマンガ」の研究本。
第一部はエロマンガの歴史、第二部はエロマンガのジャンルについて書かれています。
エロマンガの研究本なんて滅多にないし、私にとって大いに興味のあるジャンルなので、これは読んでおかねばならんだろうと思って買ったんですが…何ていうか、一言で言うと、文章が小難しい!

>エロ漫画の歴史は決してリニアではない。

>エロ漫画に関わるミームはアルタミラに始まり、3万年にわたって文化の遺伝子プールに蓄積されたということになる。

>ジャンル的なクラスター

>多形的なエロスのミームが手塚漫画ですでに用意されていた

>当時のファンダムがペドファイルの巣窟だったわけではない。

>イデアはイコンを読み解くことによって、あるいは読者が脳内補完することによって、さらに漫画作品内におけるイコンの役割を解読することによっておのずから明らかになっていく。

>ペドフィリアックな欲望は、他の欲望同様にあらゆる読者のチップセットの中に含まれている。

>美少女とロリコンにかかわるイデアとペダントリーのミームが消えたわけではない。

>巨乳はエロ漫画のデファクト・スタンダードである。

>トランスセクシュアルやトランスヴェスティズムを奥深いところで内包している

>異性に対するアンビバレントな感情や、マチズモもあるだろう。

享楽と乱淫を描きつつ、バタイユ的なタナトスの領域まで接近する。


この無駄に回りくどい言い回しとカタカナ用語の多さ! 私がバカだからなのかも知れませんが、読み進むのにすごく時間がかかるぞ!
もう少し簡単な言葉で書くことはできなかったのか?と思います。元々エロを哲学として考えてる研究者ならいざ知らず、私のような、エロマンガに興味あるからちょっと読んでみっかみたいな人には非常に取っつきにくい文章です。テーマがテーマだし、もっと軽い気持ちで読みたいよ…。
(逆に言えば、「エロマンガ」という一般的に俗で下劣で安っぽいものと思われているものを小難しく語る…というギャップの面白さはありますが)

そんなわけで著者の文体が肌に合わず、ちゃんと全部読んだものの、内容を理解できたかどうかは微妙です。
なので細かい感想も書けないんですけども、この手の文章がすんなり読める人には面白い本だと思います。図版も多いし。
特にジャンル「巨乳」の章は突き抜けててアホみたいで素敵です。

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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
アオイホノオ
おいピータン!!
大奥
カルバニア物語
きのう何食べた?
海月姫
たそがれたかこ
トクサツガガガ
ドリフターズ
ドロヘドロ
HUNTER×HUNTER
etc.