裏次元の一日

マンガ・アニメを研究したり分析したり考察したりしてなかったり。

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ひいなの埋葬

Category:山岸凉子

ひいなの埋葬
1976年

ひいなの埋葬(花とゆめコミックス)』(白泉社)
山岸凉子作品集〈10〉傑作集4 夏の寓話』(白泉社)
山岸凉子全集〈32〉ひいなの埋葬(あすかコミックス・スペシャル)』(角川書店)
山岸凉子スペシャルセレクション〈9〉鬼子母神』(潮出版社)
に収録。



「誇りの象徴でもなんでもない
呪われた血筋の象徴でしかないんだ このひな人形は」


16歳の弥生は、遠い親戚の梨元家の雛祭りに招待された。
皇族の血を引く元華族だという梨元家には、弥生と同い年の令嬢・静音がいた。
そして弥生は静音にそっくりなシズオという少年にも出会うが…。


皇族の血を引く元華族様とか入り婿とか降嫁とか分家とか、初っぱなから古めかしいワード満載で時代を感じる作品。身分の説明が多いと池田理代子作品みたいだ(笑)
「女系家族」だとされる梨元家の雛の節句に招待された弥生ちゃんは、同い年の静音さん、そして彼女に瓜二つの少年シズオと出会います。静音嬢の武家の令嬢みたいなシンプルなお着物好きだなー。
弥生は夜しか現れないシズオを不思議に思いながらもシズオと親しくなっていきますが、実はシズオには「呪われた血」が流れていたのでした…。

この話で一番の危険人物は梨元家当主のおばあちゃん! 「男がすぐ死ぬ血筋」という秘密を隠し家の名誉を守るために、孫の性別を偽って発表してそのまま主治医(男)と偽装結婚をさせる。
挙げ句の果てに弥生には梨元家の子孫を産ませようとシズオを夜這いに行かせるとか超クレイジーです。
こういうキャラ見ると「身分」とか「家柄」がフィクションではいかに作劇に便利かがわかりますね。
そして男であるシズオを愛していたという主治医兼婚約者の雪(きよし)。昔の少女マンガって今と違ってBLとの住み分けが完全じゃないから好き。

ところでここに出てくる静音のように「病弱なお嬢様」というキャラは健康な庶民と対比させるかたちでよくマンガには登場しますけど、「血で家を繋ぐ」立場なら令嬢が病弱ってのは本当はよくないんじゃあ…? 結婚に不利になったりしそう。それなのに「お嬢様は病弱(で大人しい)」というイメージがここまで浸透してるのが不思議。しとやかさを求めすぎた結果病弱というイメージに辿り着いたのだろうか?
実際に中世イギリスでは良家の令嬢の理想像は青白くてフラフラしててすぐ倒れるだったらしいんですけど…。名家ならポンポン子供を産んでくれる健康さを重視してそうなもんだけどなー。それを差し置いても病的なしとやかさを求めるっていうのが、なんかすごいですよね。

そして忘れちゃいけないのが冒頭の弥生ちゃんのギャグ(?)
ものすごいハムサンド いいえハンサム
なんか一周回って面白い気がしてきた。

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柿丸

柿丸
文化人類学的観点からマンガを研究したいただのマンガ好きです。データ収集が趣味。
ジャンプ歴10年でしたが2016.3に一旦卒業しました。
マンガの感想は基本的にネタバレです(どうせ古いマンガしか感想書かないので)。

【新刊追ってるマンガ】
アオイホノオ
おいピータン!!
大奥
カルバニア物語
きのう何食べた?
海月姫
たそがれたかこ
トクサツガガガ
ドリフターズ
ドロヘドロ
HUNTER×HUNTER
etc.

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